第30話 マウンティング

「マウント同士がマウンティングしている。」というリークが入った。

 

 我々、取材班はすぐに現場へ向かった。

 

「確かにあの山がその山に向いマウンティングしてるな」

 

 取材クルーは高い山に登り確かめる。

 

「待てよ。あのもっと高い山は、この山をマウンティングしてるぞ」

 

「傲慢だな。高飛車な山だな」

 

 また更に高い方の山に登る。

 

「見ろよ。マジか。あの遙か先に荘厳にそびえる山々、俺たちをマウンティングしてるぞ。」

 

 いつまで経っても、我々クルーはすることができず、確証を握ることもできなかった。

 

 我々は登り続ける。そこにマウンティングがある限り…(の日々は続く)

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