第44話 坂井晴人の視点

 救急車がきた。


彼女の状況と行き先「大学病院」を伝えた。


僕が働いている病院だ。


今日のこの時間なら手術してくれる。


なんせ、さっきまでそこにいたもんね。


僕も付き添いで救急車の中へ入る。


息はしているが、意識がない。


間に合うか……


「名前分かりますか?」


「財布あったんで、免許証とか入ってるはず」


「みてみましょう」


「佐々木柚さんですね。26歳女性」


佐々木柚という、目の前に横たわっている女性は、ほんときれいだ。


一目惚れしそうだ。


いや、したかもしれない。


ナイフで刺した男は警察に捕らえられた。


あの男はなんだったんだ。


別れのもつれか。


こんなに美人ならモテるだろうしな。


そして、病院についた。


すぐに手術が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る