第45話 坂井晴人の視点
手術が始まった。
今日、ちょうど担当の医者がいて良かった。
僕は手術が終わるまで自分のデスクで仕事をすることにした。
「あれ? 坂井先生まだいたんですか? さっき帰ったはずじゃ?」
「それがね、帰り道で人がナイフで刺されててさ。人助けしてきた。今その人は手術中。手術終わるまで仕事して待ってよっかなーって」
「ええ! それやばくないですか!? 事件じゃないですか!」
「そーなんだよね。警察絡み」
そこへ警察がやってきた。
「あなた、坂井さんですよね? 先ほどのことについて伺いたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」
「はい。いいですよ」
僕があのとき見たことを全て話した。
あの男は現行犯逮捕されたようだった。
佐々木柚の手術が無事に成功した。
本当良かった。
「佐々木さんの担当は、坂井先生でいいですか?」
「え、僕ですか? いいですけど」
「現場に居合わせたし、事情はなんとなく分かってるみたいだし、一番話がしやすいかなって」
こうして、僕は佐々木柚の担当になった。
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