鬼子母神

我が子の幸せを望むのは、悪いことでしょうか?

私は、あの子が誰よりも幸せになって欲しかった。

だから、あのに降りかかる全ての不幸から、あの子を守ってあげたい、そう思いました。

けれど、この世界は不幸に満ちていて、私一人でずっと守ってはあげられない。

だから……他の誰より幸福に……


他の子が不幸に成る度、私は安堵するかしら?

あの子は他の誰より、幸福に成ったかしら?

でも、我が子より他の子が不幸に成って欲しいなんて……もうそれしか、願えないなんて……とても、悪いこと……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る