第2話



 

 ピンポーン

 

 チャイムが鳴る

 

「はい、どちら様? 」


「お荷物お届けに参りました」


「今、開けます」


 女の声が聞こえ、ガチャリと鍵が開く。

 

 ドアが開きかけると、すぐ木崎はドアノブを強引に引っぱった。

 

 急な出来事によろけながら出てきた女の口を塞いで、

 

 そしてそのまま家に押し入った。

 

「ちょっと暴れないでもらえますか? 」


 木崎が優しく語り掛けるが、女はどうにかして逃げようと必死に体を動かす。


 男と女の力の差はあるものの面倒臭い。

 

 仕方がないのでナイフを見せると、女の体がビクッとして静かになった。

 

「初めからそうしてくれれば、こんなもの出さずにすんだのに」

 

 洋は木崎に言われた通り、女に持ってきた口枷をして、ベットに手足を括りつけた。

 

 役割を終えた洋は部屋を出ていった。

 


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