第3話 白の学習

〜講義中〜

「あなたの神無木家は元々ここを治めていた神代家の失踪によりある方に頼まれここを長年治めています。」

「先生、私達が治める前にいた神代家ってどんなものなんですか?」

「それはね、ある女性を神の使いとして崇めていた気味の悪い宗教でね、ある日突然誰もいなくなったんだ。そして、後には悪魔と契約していたことが明らかになったと曰く付きだ。」

「ふーん。」

「ここだけの話、彼らは何らかの強い存在を自分のものにしようとしていたらしい。あくまで噂だから信じないようにな。」



〜講義後〜

「悪魔の力か…。なんかミコの力みたいだね。」

(全然違うよ。むしろそれよりもっとすごい。)

「もしかして神代家に狙われた存在って…」

(“私”じゃないよ…)

「そっか…」

(“私”じゃ…ない…から)

「…ごめん、もう聞かないから。」

(大丈夫、もうミコトと一緒なら平気だから。)

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