第1話 白の孤独

私が気が付くとなぜだか新鮮な気持ちだった。今まで悩んでいたことがすっと消えていったようだった。

(どう…新しい力は…)

私にとって新しい力は…私の新たな希望になる気がする。巫女見習いとしての特訓も捗る気がした。


「ごめんなさい…」

私は帰って真っ先に母親に謝る。母親は驚いた顔をして私にこう言った。

「巫女として1人で布教しなさい」

こうして私の一人暮らしが始まった。条件として、自分の信じるものを決めることと講師を雇って週何度か勉強をすることと言われた。

(ひとりはさびしい…の?)

頭の中でミコの声が聞こえる。

「ううん、元々私は1人のようなものだったから全然寂しくないよ。ミコはどうなの?」

(………ひとりぼっちはかなしい…わたしもミコトをたすける。すこしやすませて…)

そう言われると私も眠気を感じてきた。今日はとりあえず寝ることにした。

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