ミコとミコト ー虚構信仰伝ー

虚無~うつな~

第0話 白の信仰

私は神無木未琴(かんなぎみこと)。私の家はある宗教を率いてて、この神代市を治めている。でも、私はそんなこと関係ない。巫女見習いとして毎日続く修行や勉強があまりにも嫌で家出してきたばかり。いつも私だけ多くのことを学ばなければならないのに腹が立って家出してきた。その理由も知らない。私だけ特別な意味。


(知りたい…の?)

「えっ…!何っ?!」

声が聞こえているが、周りには誰もいない。

(私の力になってくれるなら…全部教えてあげる。そのための力もあげる。)

その声は私に問いかけてくる。私はそれに応じることにした。

「分かった。お願い…」

その時、白い人影が私の目の前に現れた。

(私はミコ…)

偶然にも似た名前だった。それが運命なのか分からない。

その白い影は私と同化していくように重なった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る