イマジン  一話完結

老人は私に言った。心の中に想いを描く事が大切なんだ。お前の欲しいモノを思い描くんだ。


僕は信じられなかった。

自分には欲しいモノを手に入れた経験など余りなかったから。


老人は続けて言った。


お前は今、自分に対して否定的な想いを抱いているだろう?

それも一つのイマジネーションだ。


老人は三度話し出した。


一つ、私から提案がある。

良くも悪くもない、どうでも良いモノをイマジネーションで現実化してみてはどうだ?


そうだな、紫の翼などはどうだ。

紫の翼などあっても無くてもどうでも良いが普通は余り見かけないだろう?


お前が紫の翼を見た時にイマジネーションの話を思いだして欲しい。


フォースの力を信じてみようじゃないか。


老人はそう言うと大袈裟に笑ってみせた。

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