第7話 マナ
ステータス
ハイロリ レベル1 SP0
HP100% MP100%
STR:0
VIT:0
INT:0
MND:0
AGI:0
DEX:0
スキル
ぬすむSLv1 解錠SLv1 性別鑑定EX SLv1
嗅覚強化SLv1 視覚強化SLv1 看破SLv1
罠知識SLv1
「エチねぇもう決定したよ〜。スキルレベルってなに?」
ふぅ〜〜ひと仕事終えた後の一杯は格別だな。エチねぇの紅茶おいしいな。おかわりしてもいいのだろうか?
「えと・・・もう決まったの?(早くない?ちゃんと決めたのかしら・・・)スキルレベルはね、スキルの習熟度よ。高ければ高いほど効果は高いわよ。
あとこの後に身体強化のスキルを覚えてもらってからスタートになるわ。この世界にはマナっていうものがあるの。そこら中に漂ってるしみんなの体にも存在してるよ。
それがすべての力の源。魔法を使う時の魔力みたいなものに捉えてくれたらイメージしやすいかも。それを感じて使えるようになるまでがチュートリアルよ。
ここだけの話なんだけど、マナを自由自在に扱えるようになることで戦えるようになるのよ。敵も当たり前のように扱えるらしいわ。
戦闘力に比例して、マナの行使力も強くなる。マナの使い方を身につけてもらうのが最初にしてもらうこと。
人によっては何ヶ月もかかると思うわ。それまでここからでることはできないわよ。復活できるといってもやみくもに死んで欲しくもないし、痛覚に関しては50%カットしてる状態だけどそれでもかなり痛いって感じるはずよ。ただ痛いのはみんな嫌でしょ?こちらで大丈夫と判断したら痛覚設定は徐々に上げていって100%になるわ。本番で痛いから動けませんじゃ死んでしまうだけだから。
で・・・、どんなスキル取ったか見せてもらってもいい?」
マナか・・・。バリア貼ってる火の子のイメージが強いなあ・・・。とにかくマナを感じれるようにならないといけないのな。
そこら中にあるってことは取り入れることもできるんだろうか。いや・・・取り入れることができないなら体のマナをなんらかの形で消費してしまった場合、補填できないな。なら他から無限に取り入れて自由自在に操ることをオレの目標にしよう。
痛覚ね・・・。できるだけ早く100%にしないとな。痛みを感じた方が力の使い方を理解しやすいかもしれないし。いざって時に痛みに怯むと惚れた女も守れないだろう。人類の運命とかはどうでもいい。他人が死のうが生きようが興味はない。だけど自分の大切なものを守れない。それは嫌だ。
「いいけど、どうやって見せるの?」
「ステータスオープンって言うか、思い浮かべてくれれば他人にも見せれるよ。隠したいものとかあったら念じれば隠せると思うわ。隠蔽スキルを覚えることが先になると思うけど・・・。
信頼できる人にしか見せない方がいいわよ。人より突出したスキルを持ってたりしたら、すごい人数に押しかけられるわよきっと」
隠蔽スキルもあるのか。取得しないとな。どんなスキルがそれに当たるかもわからないし人混みとか苦手なんだよね。
でもどっちでもいいか。幸いにも強くなれるチャンスがある。誰よりも強くなって行く道を邪魔するやつはすべてなぎ倒せばいい。
「へぇ〜〜、ステータスオープン!!!なんかタブレット画面のようなものがでてきた」
「そう、それよ。ステータスについて説明しておくね。
HPは生命力。これが無くなったら死んじゃうからね。
MPはマナ量。これがなくなると昏睡状態になるわ。
STR、VIT、INT、MND、AGI、DEX。
上から、
物理攻撃に補正
物理防御に補正
魔法攻撃力に補正
回復量魔法防御に補正
敏捷性に補正
器用さに補正
がかかるわ。
訓練が終わり次第、戦力を少しでも増やしたいから一般向けの開発も進めてるのよ。国から発表してもらえばマナの使い方に馴染んでもらえるし。展開拡大のため少しゲーム性が高めよねこの辺は。実は普通のβテストでもあるのよ。
さてと・・・どれどれ〜〜」
そう言うとエチねぇは横から覗き込んできた。
ち、近い。エチねぇの顔がすぐそばにある。
よりいっそういい匂いがする。ハイロリさんにも劣らない・・・いや近い分超えているな。今までで1番いい匂いかもしれない。香水も混じってるな。エチねぇの匂いと混ざり合ってさらなるステージへと昇華を遂げている。せっかくこのために取ったスキルだ。スキルも使ってみよう。ゆけっ!我がスキル達よ。
ぱない・・・。いい匂いのレベルが上がった。鼓動が早くなってしまう。オレは災害クラスの化け物を産み出してしまったようだ。反則だこれは。
あれ?エチねぇの姿がちょっとぼやけて・・・。いい匂い過ぎて視界が歪んできたのだろうか。魔性の姉御もありですよ。こうしてはいられない。
これはまた必殺技を使う時がきたのかもしれない。持てうる限りの能力を駆使してエチねぇの姿と匂いを脳に焼き付けよう。
「なにがどうなるとこうなるのっ!!ほら、怒んないから私に説明してみて!!(斜め上を行き過ぎてるわ・・・。強くなる気あるのかしら)」
「いや・・・もう怒ってます「はい?」、い、いえなんでもありません。あ、紅茶おかわりで」
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