第8話 衝撃の事実

「まったく・・・。まぁいいわ。今いれてくるからちょっと待ってね。でなんでそれにしたの?」


紅茶をいれにエチねぇは少し離れていった。あぁ・・・至近距離での匂いは名残惜しい。しかし残り香もまた違った嗜好が・・・。後ろ姿も素敵です。


その間にオレは集中しだした。


頭の中で


エチねぇと会話する自分


エチねぇの匂いを嗅ぎつつ脳内に保管する自分


エチねぇの姿を見て脳内に保管する自分


3つにわけた。


あれ?エチねぇの姿が変化して・・・。


ピコンッ!!

スキルレベルが上がりました。

スキルを取得しまし、ちょっと今集中してるから黙れ!!

通知をオフにしま、黙れ!!


よし、いい子だ。


おろ・・・エチねぇの髪の色が金髪に・・・おぉ!ただの金髪ではないピンクのインナーカラーが入っているロングヘアー。可愛い・・・素敵だ。


白い服に変わった?後ろ姿だからわかりにくいがこれは白衣かな・・・?ん?なにが起こっている?


それよりも自己弁護の時間だ!!


「ぬすむは相手の武器を盗めば無力化できるかなと思って(ハイロリさんの心を盗んで、某警部にあなたの心を盗んでいきましたって言ってもらいたいなんて口が裂けても言えな・・・)。


解錠は敵地に侵入する時に必須かなと(ハイロリさんの風呂場の鍵開けて覗いたり、寝静まった後部屋に侵入するためなんて口が裂けても言え・・・変態?いや男のロマンだ!!)。


性別鑑定EXは変装したスパイ対策にいいかなと(ハイロリさんが性別変えてたらわからないし、ネカマの美女とか気持ち悪いからなんて口が裂けても言・・・)。


嗅覚強化は毒とかの状況の変化にいち早く気づくためと人が入れ替わった時のスパイ対策、索敵用にいいかなと(ハイロリさんを匂いで見つけたり、エチねぇとかエチねぇとか他のお姉さんのいい匂いをもっとよく嗅ぎたかったなんて口が裂けても・・・)。


視覚強化は索敵用で先制攻撃をしかけるため。もしチェイスになった時、嗅覚と合わせれば逃すことはないかなと(ハイロリさんやエチねぇを細部まで見たかった。他のお姉さんも探してじっくりと見たかったなんて口が裂けて・・・)。


看破は相手の弱点やスパイとかを見破るのにいいかなって(アバターぶち破ってハイロリさんを探したり、ワンチャンハイロリさんとかエチねぇの服も透視できたり、壁貫通してお風呂場覗きたいなんて口が裂け・・・変態じゃないって!!男のロマンだよ!!男のロマンだよ!!大事だから2回言った)。


罠知識はハイロリさんとかエチねぇを罠にかけて堕とせたらなぁと。あとワンチャンお姉さんホイホイを作ってお姉さん捕まえたいなんて口が裂・・・(罠で敵の動きを阻害したり、敵地に行った時解錠と合わせて役に立つかなって)」


うん。エチねぇの後ろ姿いいな。手料理とか作ってもらえたら最高だよね。もちろん裸エプロンな。


「ど、どこを目指してるのよ!!それに最後おかしかったよね!?ハイロリさんってなに?あと誰を堕とそうって?それにお姉さん捕まえるってなによ!?」


「え・・・口が裂けてたぁぁぁ!!!い、いや聞き間違いだと思われますよ?お姉様!!」


あれ・・・エチねぇの顔が変わってる?綺麗でナチュラルなギャル風のお顔だ。こっちの方が可愛いし、タイプ!!いいぞ!エチねぇ。いつまでも見ていられる。ハイロリさんとは別ベクトルの超絶タイプです。ありがとうございます。


あ・・・また余計な一言言ってしまったZE・・・。



「認めたわね。・・・さてと、ハイロリ改め慶太くん?洗いざらい話してもらうわよ?」


いい笑顔だなぁ。だがエチねぇの背後に見てはいけない恐ろしいものがいる気がする。これは下手に言い訳したらだめなやつですね。潔く洗いざらい話しましょう。ごまかすなんてみみっちいことはやめて男ならドンっと構えようぜ!え?お前が言うなって?細かいことは気にすんなよ。ブラザー!


「実はかくかくしかじかで・・・・」


こうしてオレはエチねぇ尋問官の手によってすべて自供することになったのであった。


「ふーーん・・・ハイロリさんねぇ(どんな子なのよ。まったく・・・。わ、私にも興味あるのか。でも・・・見たらきっと・・・)

あ・・・その子異世界に行っちゃってるわよ」



な、な、な、なんだってえええええええ!!!!

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