第14話 鋼のアレ
「アレを見せてほしいの」
白い頰を真っ赤に染めて高宮璃子はいった。
「そうかアレか、アレを見とうてわしを呼び出したんやな」
こくんと小さくうなずく。
アレとはなにかという愚問を真浦は発しない。
おそらく昨日の試合を璃子は見たのであろう、渋川のクロスファイアの直撃を受けてもビクともしない真浦の鋼のアレに興味を掻き立てられたのだ。
「わかった。ほな見せたる。ようくその目に焼きつけるんやで」
真浦はイスから立ちあがると、綿パンのボタンを外し、ジッパーを下ろしてトランクスごと押し下げた。
「!!……凄い」
六甲運輸の会長室で一戦交えたばかりだというのに、真浦のそれは十分な角度と硬度を保ってそそり勃っている。
「はじめて見たんか?」
らんらんと輝く璃子の瞳を覗き込んで真浦はきいた。
璃子はこくこくとうなずくのみだ。
「触ってみるか? 見るのも初めてなら、触るのも初めてやろ?」
「いいの?」
「かめへん、かめへん。ほな、触り」
真浦に促されて璃子がおずおずと手を伸ばした。
第15話につづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます