第6話 火を吹くクロスファイア
「ストライク!」
渋川の第一球はアウトコース低めにびしりと決まった。
手が出せなかったのか見逃したのか、真浦はぴくりともしなかった。
渋川は速球派の左ピッチャーである。
打者を早めに追い込んで、右バッターには得意のクロスファイアをインコースにぶち込んで三振にとるというのが投球パターンだ。
♪マーラマラマラマラドーダ
おまえのバットでかっ飛ばせ!!
再び応援歌の大合唱がはじまる。
真浦は怒涛の声援を送ってくる一塁側スタンドを仰ぎ見た。
超ミニのチアガールたちが足を頭上まで振りあげている。ピンク色のブルマがなんとも艶かしい。
むくり。
真浦の股間が熱を帯び、持ちあがってきた。
「ストラックツー!」
チアガールたちに見とれているうちにツーストライクとたちまち追い込まれてしまった。
真浦はまだ一度もバットを振ってない。真浦の構えるバットはオールドヒッコリーと呼ばれるメジャーリーガー御用達の高級バットだ。
「バカヤロー! バットを振りやがれ!」
「オールドヒッコリーが泣いてるぞ!」
とうとう応援席からヤジが飛んだ。タイタンズは目下6連敗中である。
なんとしてもここらで決めて連敗街道を脱出してほしいとのファンの切ない気持ちがヤジや声援にあらわれている。
(次で決める。三球三振だ)
渋川はキャッチャーに自らサインを送った。
キャッチャーも打席で木偶の坊と化している真浦をみて了解のサインを返した。
(そういや、ピンクのパンチー穿いてたな)
真浦は一塁側ベンチで祈るような視線を送っている未央をみた。
脳裏にあのときの感触が甦ってくる。
未央のあそこは潤みきっていた。
肉襞が真浦のマラをつつんで締めあげてきた。
花宮口が降りてきて真浦の肉棒の先端をくわえ込む。
強烈な刺激に真浦は熱いマグマを放出した。
「むむっ!!」
快感が再び呼び起こされ、真浦は怒張した。
そこへ渋川のボールが唸りをあげて飛来した。
インコースをえぐるかのような渾身のクロスファイアであった。
第7話につづく
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