第7話 創作物考


少し前のことです。

久しぶりに会った仲良しの店員さんが、とっても嬉しそうに教えてくれました。

「コロナ休みの時に、ずーっと作ってみたかったパラパラ漫画の動画版、作ったんですよ~♪」

「何、それ。どんなの?」

「アマビエのぬいぐるみを作って、家にあった他のぬいぐるみと一緒に動かしたんです。お話作って。音と文字も乗せて。えー?もしかして見てくれるんですか?」

「見たい、見たい。いや、むしろ見せて!」

「わー。嬉しいなあ」

そう言うと、すぐにスマホを取り出してユーチューブの画面を見せてくれました。

しかし老眼の進む我が身、覗き込んでも人の持つスマホ画面がよく見えない。いや、まるで見えない。

ので、

「うーんっと。よく見えないから、後でゆっくり自分のスマホで見られるように教えてもらえると助かるんだけど…」

ちょっと図々しいかな?と思いつつ切り出すと、

「あ、コレ、インスタにも上げてるんです」

と、ありがたいお言葉。早速フォローさせてもらうことになりました。

私のためにさくさくスマホの操作をしながら彼女がボヤきます。

「アマビエ物ってユーチューブに上げてる人たちが他にもいて、それなりなジャンルになってるっぽいんですけど、私のはまだ4、50人くらいしか見てもらえてないんですよね」

えっ!?4、50??

私的には、始めていきなりでそれなら全然悪くないんじゃないかと思うんだけど。

いや、むしろ結構いいんじゃないかと思えるんだけど。

違うのかな?

ユーチューブ事情に全然詳しくないので何も言えませんでしたけれど、

やっぱり動画系だととりあえず見てもらいやすいのかな、などと思ったのです。



コロナ休みを使ってやりたかったことにチャレンジした、って話は他にもちらほら。

色々なパフェ作りを家で、とか、楽器練習とか。

ああ、そういえばワタシは走ってたんだっけ(遠い目)。

今ではすっかり「ナンノコトデスカ?」状態で、

せっかく減らした体重が今では元の木阿弥どころか+アルファに……。

弟よ、おまえのせいとは言わないが、おまえが代わりに痩せてどうする。

痩せた分、こっちに回してくれ。

などと文句言っても仕方ないので、涼しくなったらまた頑張ろう。

今は暑すぎて熱中症が心配だから、ね?うん。多分、秋、だね(遠い目)。


あ、違った。

走るの挫折した言い訳話、ではなかった。

元に戻します。


ほら、ユーチューブに限らず、料理とか裁縫とかとにかく「作る系」は

まとまった時間が取りやすかったためか、

やる気になったひとが多かったのではないかと思うんですが。

基本、作ったものを身近なひとに見せることに抵抗感がないんだな、

と感じたわけです。

だって皆、今回のユーチューブみたいな「見て、見て~♪」ってノリで

LINEやインスタで見せてくれるから。

で、知ってるひとが作ったモノを見せてもらうのは楽しい。

で、知らないひとが作ったスゴいモノを見せてもらうのも楽しい。


んですが。

「ワタシも書いたの~♪読んで、読んで~♪」

とはならないワケです。カクヨム。

いや、むしろ絶対に隠すな。うん。

なんでだろう。同じ”創作物”なのに。

コレってワタシだけ?

皆さん、リアルな知り合いに読んでもらってます?


これが完全な創作物なら読んでもらう気になれるのかな?

例えばエッセイとか日記ぽいのじゃなくて、異世界転生とかファンタジーとかなら。

そういうの書いてないから分からないんだけど。

どうです?どうなんでしょうかね?

そこんとこ試すつもりで今度、完全なるフィクションに挑戦してみようかな??

って、そんなんで書くな、いや書けるのか?って話ですが。


で、逆に、カクヨムで知り合った方たちに

「リアルで会いませんか?」と誘われたとしたら?

どうです?会えますか?


ワタシなら喜んで行っちゃいますね、ええ。

何、着ていこう?あんまり気合い入ってるって思われたくないなあ。

でも、カッコ悪いのはもっとイヤだなあ。

なーんて汗かくくらい考え込んで、結局、いつもと変わらない格好で出かける、と。

で、行く道すがら「あー、なんか思ってたのと全然感じが違った」とか言われて

残念な雰囲気になったらどうしよう、とか考え過ぎて心配になってくるワケです。

でも、行く。

ええ、心臓ばくばくしても行きますとも。


変でしょう?コレ。

リアルな知り合いに創作物を読まれるのは恥ずかしいクセに、

リアルじゃないけど創作物を読み合ってる知り合いに会うのは恥ずかしくない、

いや、恥ずかしいかもしれないんだけど、会ってOKって思える、っていう。


コレ、順番が逆なだけなんだけどなあ。

不思議だなあ。


なーんて。

こんなコト書いてるのが創作物か?って突っ込みは要りません。

コレは

真夏の夜の夢、ならぬ

真夏の妄想、

ですからね。


でも、

知らないひとが作ったスゴいモノを見せてもらうのは楽しい。

ココの部分はカクヨムでも変わらないです。はい。

いや、それが楽しくてやってるようなもんだからなあ。うん。



良い夢を。

そして読むのを楽しみにしてます~♪

(睡眠学習ではありませんのであしからず)





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