第6話 賞味期限と消費期限


賞味期限と消費期限。

違いは皆さん、ご存知かと思いますが、一応書いておきますと。


賞味期限が「美味しく食べられる期限」

消費期限が「安全に食べられる期限」


だそうです。

ということは。


賞味期限は、気にしなければOK

消費期限は、少しは気にしないとね


というのが、マイルール。

例えば。


賞味期限でいえば、

納豆やキムチなんかの発酵食品は、1ヶ月は気にしないで食べちゃう(笑)

キムチは時間が経つとどんどん酸味が強くなるけれど、それも味わい深く。

納豆はカピカピにならなければ、ほとんど気にならないでしょう。

ヨーグルトは、納豆やキムチほどはもたないけれど、一週間はイケるかな。

ただし、味噌は別。

色が濃くなるのは構わないけれど、風味がとぶから開封後はこちらは早く食べたい。


真空パック物は、開けてなければ2、3日は気にしない。

ハムとかベーコンとかソーセージとか、ストックしておいてうっかり……って時は、

3秒ルール(下に食べ物を落としちゃった時に、3秒以内なら息をフーッって吹きかけて汚れを落とせば食べても大丈夫、ってありましたよね??)ならぬ、3日ルール。

その代わり、開けたら即、食べ切る。←ココ大事。


缶詰なんかはね、テレビで見た記憶があるんですけど、工場の方が

魚(サバとかイワシとか)は過ぎた方がもっと美味くなるって言ってたような。

昔、高級カニ缶を頂いたことがあって、

もったいなくて食べられずにいるうちに、気づいたら賞味期限が切れてて。

うーん、コレってどうかなあ?なんて思いながら、黙って食卓に出しましたけれど、

ええ、もちろん美味しく頂けました。誰もお腹もこわさずに。

(食べつけてないから味の比較ができなかっただけだろ?なんて突っ込みは要りませんよ?)


買いだめ好きのオットは、期限切れ常習犯。

結構な日数、過ぎていたらしいのにもかかわらず、

食べたいと言ったからと、子供たちに切れたレトルトカレーを食べさせ。

食べ始めてしばらくして、

「なんかコレ、美味しくない~」

と言い出したのを聞き、即ストップ!

もちろん私の頭からは大きな角が生えました。

以後、子供たちは、オットの買いだめ品の賞味期限をチェックするように。

切れたばかり、もしくはもうすぐ切れそうなモノを発見したら

「あ、じゃあ食べてあげるね♪」

と恩着せがましく言ってから、お腹の中へ移動させます。

でも、大幅に切れたモノには手を出さず、

「怒られる前に捨てなよ?」とアドバイス。

これぞ生きた教育、反面教師、です。



では、消費期限はと言いますと。

さすがに肉、魚といった生モノは守ります。

ちょいオーバーを許容するのは、惣菜系、弁当系、スイーツ系、パン、かな。

1日だったら、匂いと味で、自己責任。そんなところです。


賞味期限がない食べ物といえば、アイス♡

でもね、アイス買ってきて、

そんなに長く冷凍庫に滞在させてる家庭なんて、ないですよね?

特に今の季節は瞬殺!

買ってきたコトがバレれば、即。

期限がない意味がない(笑)



ココまでは食べ物の話でしたが。

ここからは、服の話。


いつも密かに思っているのです。

服にもエンドマークがあればいいのに、って。

エンドマークないしは消費期限。

要は、「これ以上、着ちゃダメ!」←防虫剤のお取り替えサイン、かな。


好きな服ほど、捨てる捨てないの見極めが難しくて。

まだ着たい、でも、

みすぼらしく見えないかな?

生地のヘタリ感、出てるかな?

毛羽立って見えるかな?……


そこまで好きじゃなければ、お別れは割と簡単なんですけどね。

要は、賞味期限の問題になるワケです。

好きだからこそ、消費期限の話になる。

で、消費期限が浮き出てくればいいのになあ、などと夢想するわけです。


あとは、下着。

片付け系の本か何かでちらりと見かけたのが、

「下着の要不要の判断は、それで救急車に乗せられてもいいか、で決める」

これを見かけた時、ああ、分かりやすいかも、と思いました。

それでなんとなく頭の片隅に置いておいたのですが。

今回、コレはあまり意味がないことに気づいてしまったのです。


まず、救急搬送される時に、自力歩行ができない場合。

ストレッチャーに乗せてから、ストレッチャーごと救急車に乗せます。

ストレッチャーに乗せるのには、

毛布のような布状のものに身体を乗せて、ストレッチャーにそのまま運びます。

この時、布状のものでくるまれるため、身体は見えません。

ということは、下着も見えないのです。

自力歩行ができる場合は、当然、服を着ているもしくは着られる、でしょう。

ということは、やはり下着は見えません。


でも、見えなくたって、救急隊員や病院では見られちゃうでしょ?

そうお考えのあなた。

それは正しいけれど、正しくもありません。

なぜならば、彼らはとても忙しくて、そんなところなど全く見てはいないから。


「すみません。下着が汚れてしまいましたので、こちらで処分させて頂いて構いませんか?」

申し訳なさそうに救急外来のナースに言われた時、

こちらの方こそ申し訳なくなりました。

「どうぞ、どうぞ」

これ以上、何が言えるでしょうか。

そんなもん、断らなくていいですから、とっとと捨ててください―――。

心の中の叫び声は、漏れてはいなかったはずです。


というわけで。

下着の消費期限は、救急車はあまり役には立たないと思います。

まあ、「誰もあなたの下着なんて見てないよ」と言われたところで、

いつかは必ず交換するものではありますが。


では、破ける、ゴムが切れるなどの物理的な事情以外だと、

何で捨てるのを判断しましょうか?

匂い?

ヘタレ感?

ゴムの伸び?

……うーん。やっぱり、お取り替えサインが欲しいなあ。




もの皆カビる梅雨が明け、腐りやすい暑い夏となりました。

皆様、くれぐれも私のマネなどせず、消費期限は守って、お腹も守ってくださいね。

万一、マネされる時は、くれぐれも自己責任でお願いします。

パンツも見せる(見られる?)相手がいる方は、同じく自己責任で。

元気で、この夏を過ごせますように。










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