エンディングフェイズ:シーン13「心地よい距離」
GM:崩壊した街の復興作業の途中
ちょっとキミが一休みしているところに…って感じです
昴:沈みゆく夕日を眺めながらその辺に腰かけてます
差し出した右手の中に小さな焔が生じていて、実際視線はそれを見つめている感じ
GM:では街を見下ろす丘 腰を落ち着けたキミの隣に結塚晶が現れる。
結塚晶:「昴先輩、ここにいたか。休憩がてら…少し話でもどうだ?」
GM:少しソワソワしながら彼女は隣に座る
昴:「晶」彼女に気が付いて右手を握り、焔を搔き消してそちらを向く。火の粉が風に舞った
ちょっと横へ退きますかね。スペース開けます
「その口ぶりからしてそっちも休憩か?」
結塚晶:「キリの良い所までは終わらせたからな。…少し、聞きたいことがあったんだ」
GM:未だ傷跡の残る街を眺めながら彼女はそう言う
昴:「聞きたいこと? まあ、そうだな」小さく笑って
「答えられる範囲で頼む。といっても、前のお前ほど色々抱えちゃいないけどな」
GM:それに対して少し苦笑した後、口を開く
結塚晶:「昴先輩はその…。卒業しても…しばらくはこっちに居るんだよな? いや、あの。結果的に戻ったとは言え、私達は一度決別しただろう? 別れるのがあんなに辛いとは思わなかった…から…その。しばらくは…大丈夫なのだろうか…と」
GM:膝を抱えながら
昴:「……あー……」想定外の質問に対して少し面食らって、頬を掻きながら
「……まあ……いずれにせよ、上の連中の心次第だろうが。たぶん、ここに残ることにはなるんじゃあねえの? いつまでかは知らねえけど。俺をまたどっかに飛ばすとなったらそれだけで面倒そうだもんな」
結塚晶:「私達は特にそうだろうな。動かし辛いことこの上ない。…いつか私達も別の道を歩くことになるのはわかってる。例えば…支部を移動になるかもしれない。家庭を持つだとか、そういう場合もあるだろうが。言ってしまうと…寂しいんだ。私は」
GM:少し恥ずかしそうに彼女は笑う。
昴:「おー、いつだったか死にそうな顔で化け物だなんだと自称してた晶サマが、やけに殊勝になったもんだ」
立ち上がって数歩前に出て
「……そうだな。俺たちだって明日にゃどうなってるかわからねえ。明日も今日のままか? あるいは、お前の言うようにバラバラになってるかも。だけどさ。勘違いしてくれるなよ」
振り返って
「俺は、誰に言われたからじゃない。上の決定も知ったことか。俺の意志で、ここに残りたいと思う。お前と、支部長、羽衣ちゃんにカリンのいるこの場所に。今回の一件はいい勉強になった。先のことなんぞ考えてちゃ碌なことがねえ……俺は俺の好きなとこで、好きなようにやるだけさ」
GM:立ち上がって、少し近づいて
結塚晶:「私らしくない…か? 戻ってきてから思ったことを黙っていられなくなってしまった。勘違いなどしないさ。この気持ちは、昴先輩の気持ちは本物だ。今回の件で、私はまだまだ足りないんだと思い知った。私はもっと人に頼るべきだ。出来ないことは、支えてもらって良いんだ」
GM:背中にそっと手を触れ、少し体重を預ける
結塚晶:「…だから、その時までもう少しだけ。頼りにしていてもいいか? 昴先輩」
昴:「生き返った奴と死ねない奴、死にぞこないの俺たちだろ。今更言われるまでもない。肩でも背中でも、幾らでも貸してやらあ」
結塚晶:「やっぱり昴先輩にはなんだって話やすいな。この私がそう思うんだ。きっと皆もそうなんだろう」
GM:ちょっと離れて背中を向ける
結塚晶:「頼りにしてるぞ。昴」
GM:少し照れくさそうに、顔を隠すようにそう言う
昴:「……急にセンパイ外すなよ。違和感凄いぜ……」
片目閉じて少し頬を引きつらせる(精いっぱいの照れ隠し)
結塚晶:「む…そうだな。ちょっと私もむず痒い。…言いたいことはそれだけだ。そろそろ戻る。あぁそうだ今夜は私が夕食を用意するからな。期待しておけ」
GM:ニッと笑い、坂を下っていく
昴:「やれやれ……せめて食えるもんにしてくれよ」とその背中を見送ります
見送りながら、少し考える。一つだけ、嘘を吐いた
あの時。カリンが晶を蘇らせたあの時。俺は、カリンを止められなかった
晶の言葉は理解できていたし、相応の危険が伴う行為なのだというのは、肌で感じて分かった
俺はカリンを止めるべきだった。リスクを考えれば、生きているカリンを取るべきだった
だけど身体は……動かなかった。言葉さえも、出なかったのだ
つまりはそれが答えなのだろう。ここへ残りたいというそれも含めて、全ての
とんだ人でなしだ。カリンに聞かれたら、間違いなく命はあるまい
だからというわけではないが……これを誰に話すつもりは、ない。今度こそ、墓まで持っていく
それが、いつぞや守れなかった約束の代わりだ
GM:いつの間にか休憩の時間も終わり、昴は作業へと戻っていく。という感じでPC④のエンディングおわりぃ~!
昴:「……あ、そういや羽衣ちゃんにあの件謝ってねえ」
とぼやきながら作業へ行きます
GM:…これが穂村昴という男なのだ。~完~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます