オープニングフェイズ:シーン2「差し伸べられた怪人の手」
GM:キミ達は目を覚ます。見知らぬ病室。身体には少しの傷と治療の痕。
昴:「……──晶!」
目覚まして茫然と天井見つめつつ一拍置いてからそんなこと叫んで飛び起きる
「カリン、羽衣ちゃん、アイツらは……!?」切羽詰まった様子できょろきょろ
GM:部屋にはあなた達とプランナー、そしてメイドだけですね
眼の前の椅子に腰掛けていた都築京香は微笑む。
都築京香:「おはようございます。早速ですが、何があったか覚えていますか?」
一行:「えぇ、おはようございます。"プランナー"。……ここはゼノスの拠点ですか。どうやら、借りを作ってしまったようで」
京香:「お気になさらず。…現状の説明からしておきましょう。一行の言う通り、ここは紫藤市にあるゼノスの基地です。紫藤市の現状については…ご覧の通りです」
GM:都築京香の背後に控えていたオールメイドがモニターを運んでくる。
そこには地獄としか形容出来ない光景が映し出されていた。
建物は燃え、元は市民であったであろうジャームが逃げ惑う生存者を襲う。
その中にはハイドフールの使役していた影の姿もあった。
昴:「……あ……」その光景を前にプランナーが喋っているのも構わずふらと立ち上がり、モニターに手をかけて目を見開く
「……なんだこれ」ずるずると指先が画面を滑っていく
「なんの……冗談だ……?」
だらんと力なく腕が下がる。視線はモニターにくぎ付けのまま、動けずにいる
GM:都築京香は顔色一つ変えずに説明を続ける。
都築京香:「紫藤市は炎の壁により外界と隔絶され、燃え盛る市街地にはジャームが溢れています。それだけであれば我々が介入する理由はないのですが、一つだけプランに差し支える事柄があります。それは結塚晶さんが貴方達と共に居ないということ。彼女と香凜さんとの共生関係はレネゲイドの可能性を探る上で重要な意味を持ちます。我々としてはそれが失われることは是が非でも避けたい。つまり我々は彼女を取り戻す手助けがしたい…という事です。利害は一致しているかと…如何です?」
GM:彼女はそう言って微笑む
一行:「……UGN紫藤市支部の他の生存者は。あの場にいた貴女なら把握できているはずですな?」
都築京香:「桜庭一行、穂村昴、白藤羽衣、朱崎香凜。貴方達四人だけです」
GM:彼女は淡々と告げる。
昴:そのあたりで糸の切れた人形よろしく膝つこうか。目はモニターに向いたまま
一行:一度目を瞑り、深く息を吐く
「わかりました。よいでしょう。我々にはそれ以外の選択肢は事実上無いようですからな」
都築京香:「では、他のお二人もお呼びします。今は体を癒やしてください」
GM:都築京香はそう言い、部屋を後にする
昴:ではプランナーとの話が終わる終わらないあたりでガバッと立ち上がって支部長に突っかかります
「何でそんなに落ち着いてんだよ!? 街が……俺たちの街が、あんななんだぞ!? 冷静気取って作戦会議してる場合かよ!?」
胸倉掴んでるくらいの勢いですかね。
まあ彼自身もこの感情の撃発が全く無意味なのはわかってますけど、止められなかった感じ
一行:胸倉を掴む昴君の手を取って
「……それが、支部長である私に今できることだからです。昴君。昴君、私たちがするべきことは……この地獄を一刻も早く終わらせることです。私とてこの手に救えるだけの力があるのだから、あそこに行きたいのですよ」
昴の手を握る手に力が少しこもる
「……今は少しばかり堪えてください。昴君。全てが終わった後で……いくらでも非難は聞きましょう」
昴:支部長のその態度に、自分の未熟さとか愚かしさとかないまぜになって、胸倉を掴んでた拳に力がこもる
「う……」しかしふらっと一歩後ずさると、拳から力が抜けてだらりと腕が垂れ下がる
「……お……おお……」声にもならない声を噛み殺しながら、視線を下に落としてその場に再び崩れ落ちて
慟哭のように、言葉にならない叫び声をあげます。
叩きつけられた拳が無為に床を打ち鈍い音を立てる
一行:その頭をくしゃりと優しく撫で
「キミ達は、それでよいのですよ」
と優しく声をかけて、あとは落ち着くまでしばらく一緒にいるかな
GM:では貴方達は香凜と羽衣が姿を現すまで共に過ごす…と言う感じで!
とりあえずOPオワリ!!!
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