オープニングフェイズ:シーン1「融解する絆」
GM:目を覚ました香凜は辺りを見渡す。
どうやらここはどこかの病室の様だ。隣のベッドでは羽衣が眠っている。
キミは晶に声をかける。彼女はきっと賢者の石の中にいるはずだ。
しかし、返事はない。それどころか気配を感じられない。
頭の中がやけに静かだ。そう言えば舞香の声すら聞こえない。
賢者の石は少し欠けたようにも見えるが、変わらずキミの胸にある。
だが晶と舞香はどこにもいなかった。
あの時何があったのか、こんな時どうすればいいのか。
答えてくれる彼女達はもういなかった。
香凜:まだはっきりとしない意識の中で、久方ぶりの静寂をしばし感じる。
それは本来そうあるべきものだ。
しかし、どこか虚しさを抱いてしまうのは何故だろう。
驚くことも、嘆くこともなく、ただ空虚さに胸を支配されながら一粒涙を流すかな
その寂しさを埋め合わせたくて、無意識に羽衣の手を握る
羽衣:その手の温度で、ゆっくりと目を開けて。
「……香凜ちゃん? あ……だいじょうぶ……?」
涙の跡を見て、真っ先に心配の言葉をかけますね
香凜:「はい……体は無事、みたいです……」
そういいながら、なにかを噛み締めるように目を閉じる
羽衣:「……」何かを察したように、でも、「……晶ちゃん? 舞香ちゃん?」と呼びかけずにはいられません
香凜:「せんぱい……。なんだか……静かですね……」
その言葉の意味を、羽衣は理解してしまうでしょう
羽衣:「……うん。わたしたち……"2人しか"いないのね……」
否応なしに、理解してしまいます
GM:病室内に静寂が満ちる。その静寂がキミ達の心を癒やすことは、無かった。
という辺りでOP以上…です 次はPC③.④になります…
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