酔い潰れてタクシーに乗ったはずの主人公。しかし彼は、気がつくと『二段坂』という奇妙な町に辿り着いていた。
そこの住人は、丘の上に建つ家に住む少女の為に働いていた。おもちゃや絵本を与えられ、警官が見回り、不自由ない生活を送っているかと思いきや、少女は自殺してしまったらしい。
何故少女は自殺してしまったのか。
そして、この世界は一体なんなのか……。
読めば読むほど不思議な感覚に陥ります。気がつけば、この世界の虜です。
気味が悪いような雰囲気さえ感じる世界観を描く卓抜とした文章力にも注目してお読みください。