かささぎの橋

あとがき

　むろん牛郎織女伝説をベースとしています。

　織姫と彦星はカササギの背中を渡って逢瀬を重ねるということになっているわけですが、でもなぜカササギなのかはあまり語られていないのではないでしょうか。

　そこにつけこんでカササギを主役にしてみました。

　2羽のワシが出てきますが織姫と彦星のモチーフです。織姫に惚れた彦星の一途さを盲目として、天界に囚われる織姫の不自由さを失った翼として表現しています。

　ワシとしたのは織姫ことこと座のベガがハゲワシを、彦星ことわし座のアルタイルがワシを意味するからです。そのままなのです。