第28話 分習法をやってみて偉い!

 みんなの自分褒めの言葉を紹介した後、先生は「今、友達の自分褒めを聞いたり、

結果だけでなく、取り組み方や回数など途中のことも褒めていいことを確認した。

今なら、昨日の自分に何と言う?」と言ってみんなを見た。


 俺は、昨日やったことだけでなく、その時の気持ちも思い出してみた。

・本気で前向きに頑張っていて、偉いぞ。

・苦手な九九を分習するアドバイスを受け入れ実践した姿勢が素晴らしい。

・目標を親にも話し、頑張っていた。

・時間を計り、苦手な段がどれくらい苦手かはっきりさせた。

・自分から自分褒めをしていた。 


しばらくして、「まだ考えているところでしょうが、いくつか思いついたでしょう。

その中で、これからの自分を成長させていくのに、一番の言葉はどれだろう。」と聞いてきた。


俺にとって、一番は、サッカーでも役に立った分習法かな。

それから、元気を生み出す自分褒めを忘れなかった。

この二つが今の自分にとってたいせつなことかな.


上を向いて考えていると、先生が「修平君、ちょっと話してみない?」と聞いてきた。

後で聞いた話だが、困っている時に人は下を向き、何か解決できた時に上を向くそうだ。

俺が上を向いていたから、何か解決できたんだろうと指名したそうだ。

そんなことは知らないから、俺は、先生、心が読めるのかよと思いながらも、上の二つを話した。

先生は、「さすが修平君ですね。

目標を達成する時、鍵になるのが、大切な活動を続けることができるか、ということです。

分習法にすることで、自分にとっての大切な活動をはっきりさせています。

自分褒めを意識することで、頑張る力を注ぎこんでいます。

こうなると、やり続けられるでしょう。

そうしたら、いい結果が出るのが当然だと思います。

みんなも、続けるための方法を考えておくといいよ。

それでは、お話終わり。」と言って終わった。


何か褒められちゃって、うれしい気分。

この気持ちを忘れず、これからも続けていこうと思った。

何かいいろいろ挑戦できそう!!

「松下先生 俺、やってみるよ!」と思った。

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