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少女たちも 檻から出されて
逃げない様に一人一人繋がれ
一塊になっになって
飛沫に濡れた身体を温めた
ついに 国境を越えてしまった
河の向こうは 黒雲が太い柱になっていた
多分 大雨を降らしているのだろう
ならば 北の国では雪だろうか
もう誰も 救い出せやしない
よほどの大軍でもなければ
だけど 誰が来てくれると言うのか
たかだか名も無き田舎娘たちの為に
次の日もぼんやりとした空で
遅い朝を迎えた
何もすることもなく
少女は ゆらゆらと揺らめく炎を眺めた
どうしてこんなところにいるのだろう
本来なら 今時分 何をしてるんだっけ
炎が ゆらゆらと 揺らめいた
どうしてあの時 寝ていたのだろう
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