13頁
誰かが ずぶ濡れの少女の服を脱がせ
誰かが 毛布で包んでやり
誰かが 身を寄せ温めてあげ
少女は 傍に寄り添った
河辺の少女は 寝かされたまま
粗末なぼろ布で覆われて
そして男が指を差し 少女たちを
逃げれば こうなるのだと言わんばかりに
例え ここで逃げおおせたとして
この荒野で 少女がどうして生きられよう
それでも
少女は もはや 何も考えられなくなった
檻の中には 少女を含めて7人に
繋がれたあの裸の男たちは 2人に
部隊の男たちは 険しい顔で話し合い
何人か 向こう岸に馬を走らせた
繋がれていた2人の男も服を着て
馬にまたがり 駆けていった
その間 残された者たちは焚火を焚いて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます