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がたがたと揺れる檻の中
時折 男たちが近寄っては
少女たちで
貪欲な目つきで
いったい どれだけいるのだろう
少女をさらった男は どれだろう
みんな同じような顔
上から下まで 黒ずくめ
知らない言葉は 乱暴で
のぺりとした顔に 表情なく
怒っているのか 機嫌がいいのか
こちらに向けた顔は 妖怪のよう
日のあるうちは それでもいい
冬を背にして 逃れるように
南へ 南へ 馬を進め
隊長たちの激が飛ぶ
だけど闇は ひたひたと忍んで来る
忍び寄るのは 飢えた狼の群れだろうか
それとも 悶々とした男たちだろうか
少女たちは 一層 身体を
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