金木犀のかおり

 好きなBLマンガのアニメを新連載で発見したので録画予約してたんですよ。

 そしたらその予約がうっかり旦那に見つかっちゃって、

「なにこのアニメ、面白いの?」

と聞かれて非常に返答に困りました。

 うん、あのー、わたしは面白いけど、あなたは趣味じゃないと思うよ。

 再生ボタンを押される前にさっさと観てさっさと消そうと思います。


 さて、近頃カクヨムのご近所でなにやら恋の花が咲いてるらしくて、あらいいわねーと思いつつエッセイをあちらこちら読んでおりました。

 読んでると羨ましくなるもので、わたしも恋愛のはなし書ーこうっと! と思い至り。

 ま、古い記憶を掘り起こさないといけないんだけどねー!笑


 忘れられない男がおるのです。

 そいつはわたしが唯一「大恋愛したぞ!」と声高らかに言えるほど濃い関係性を築いたやつでして、わたしの過去のエッセイにも、いくらかの作品にも、ちょいっちょいエッセンスとして出てきます。

 カクヨムさんに持ってきてるののなかだと、『汚い透明な紫』でしょ、『純』でしょ、『こいびとごっこ』でしょ、あとね、『s.』。

 なかでも『s.』っていうこの作品は、ああ、『風味やわらか(恋愛掌編集)』のなかに突っ込んでんですけどね、これがちょっと思い入れのある作品なんですよ。

 わたしはそいつ、えっとー、なんにしよ、面倒だからS氏にしよっか、S氏とお付き合いしてるとき、シドっていうバンドにどハマリしてまして。

 ご存知ですか、シド。

 知らないかたのほうが多いだろうなぁ。

 まあとにかく、そのバンドの曲をよく聴いていてですね、パブロフわんこのように、シドの曲を聴くとS氏のことを思い出すわけです。

 そのシドの出してる楽曲に、『sleep』っていう作品があるんですけど、あれがねぇ、まんまわたしのことやんけ! って思うような歌詞だったんですよ。

 浮気者の彼氏をもって苦労してる彼女のバラード曲なんですけどね、わたしにはその曲がブスブス刺さりまくって、なかなかに忘れられない大切な曲になってたわけです。

 そして時は過ぎ、S氏のことなどすっかりどうでもよくなっていたわたしが二次創作をやっていたときに、ファンの方がリクエストをくださったんです。

 そのときにはリクエスト大量に抱えてて、ちょっと全面的にお断りしてたんですけど、これがまたとても熱心な方でしてね、めちゃめちゃ長文のラブレターくれたんですよ。嬉しいやん。笑

 そんで、『sleep』をモチーフにしたものを書いてほしいというではありませんか。

 そのリクエストを読んだとき、過去の情景がぶわあーっと蘇ってきて、これなら書ける、と思ったのでお受けしました。

 結果的にはこれまた長文のラブレターが届きまして、笑 泣いたと言ってくださったので、いやあ〜、引き受けて良かったわあ〜と、ない胸をなでおろしました。

 わたしも書けて良かった。

 なんだか、過去の一部をカメラに収めたような、ちょっとすっきりした気分でしたね。

 この作品を書けたおかげで、すべてがきれいな思い出に変わった気がします。


 あと、音楽と記憶はいつでも絡み合ってるものでして、大切になった曲とは反対に、大嫌いになった曲もあります。

 yuiちゃんの『CHE.R.RY』って曲ですね。

 片思いする女の子の可愛い曲ですよ。

 これねー、浮気相手の子が、「彼氏の着信なのー♡」とブログに書いてまして、それ見た瞬間から大嫌いになりました。笑 

 今ではもうそんな、嫌悪感丸出しにするほど大嫌い! ってわけでもないですけど、やっぱり心のどこかでは受け入れられずにいます。

 そんなS氏からは、「この曲をおまえに送るよ」っつって藤井フミヤさんの『TRUE LOVE』を歌ってもらったことあるんですけど、「やかましいわ!!」としか思わんかったのも今では良い思い出。笑


 みなさんは忘れられない曲ってありますか?

 わたしはなんか、こんな感じです。

 って全然恋愛のはなしになってねぇな! 笑

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