　２月１日。

　数年前、少女向け人気アニメ「プリキュア」が最初に放映された日が２月１日だったということから、日本記念日協会から「プリキュアの日」と制定されたことが、一部で話題となった。

　プリキュア（毎年キャラクターが変わるため、「プリキュアシリーズ」というべきであり、現にそう言われているが、ここでは総称的に「プリキュア」という）は、一部地域を除いて毎週日曜日の午前８時３０分から９時まで、主としてテレビ朝日系で放映されており、少女たちとその保護者のみならず、成人、とりわけ男性にも熱烈なファンがいる。

　この日に至る前の最後の日曜日、それまで１年間続いていたシリーズが終わり、この日に至って後最初の日曜日、新シリーズのプリキュアが始まり、そこから１年間続く。すでにこのプリキュアは、２０１９年現在で１６年目である。

　この日は、プリキュアが放映されるはるか以前から、プロ野球に携わる人たちにとって特別な日として認識されている。

　そう、プロ野球人の正月・キャンプインの日である。この日からシーズン終了後の１１月３０日までの１０か月、プロ野球関係者は「職業野球人」として、各球団との契約に拘束される。シーズンともなれば、土日はもちろん試合という「仕事」に追われ、週１日の休みも、移動があればそのために費やされる。

　この日を境に、プリキュアの裏番組として長年続いているＴＢＳ系のニュース番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナーもまた、活気を帯び始める。スポーツコーナーの「ご意見番」と呼ばれる人物が、元野球選手であり、その分、野球に対するコーナーでは、他スポーツ以上に厳しい目が向けられる。不甲斐ないプレーには「喝」、いいプレーには「あっぱれ」が出されて世間の注目を浴びているのだが、その「喝」や「あっぱれ」以上に、「御意見番」氏の発言は世上を騒がせ、賛否両論を醸し出している。

　このスポーツコーナーが始まるのは、ちょうど、プリキュアが放映されている途中（現在は９時過ぎからで、プリキュアの放映終了後が通例となっている）。

　コバルトの空というＴＢＳがかつてよりスポーツ放送をする際のテーマとして流していた曲とともに、御意見番とその日のゲストが登場。たいていの場合、野球が最初に報道される。

　ゲストは、必ずしも野球関係者とは限らない。

　他のスポーツの関係者のときや野球のシーズンオフの時期は、他のスポーツに関わるニュースが最初に報道されることもある。