第4話 ストーキングシスター
ぴぴぴぴぴぴ
あ、そろそろ妹の部活が終了するじかんだ。
俺は急いで支度をする。
黒い服に黒いサングラス。
そして、アンパンと牛乳。
家の外に出る。
「こちら、スネーク。待たせたな」
誰もいないのにつぶやく。
校門前が見える位置に隠れる。
「じゃあね、ばいばい」
妹、目視で確認。
尾行を開始する。
妹はギターケースを肩から掛けている。
いかにもバンドマンという格好だ。
それも、かわいい。
住宅街をぬけ、コンビニの前を通る。
「おい、けさはよくもやってくれたな」
「なによ」
朝のヤンキーAではないか!!
「しっかり、落とし前つけてもらうからな!!」
「うっ」
妹が危ない。
だが、尾行されると気づかれるわけにはいかない。
そんなときのために俺はしっかりと用意してきたのだ。
黒服を脱ぎ棄て、マスクをかぶる。
そして俺は、ヤンキーたちの前に姿を現す。
「エエエエエェェェェェェェェ!!」
「エエエエエェェェェェェェェ!!」
「エエエエエェェェェェェェェ!!」
皆、一様に驚いた顔をしている。
「地獄からの使者、スパイダーマッ!!」
ヤンキーはひそひそ話を始める。
「やばい奴。こいつ、マジでやばい」
「関わったら、ろくでもねえことになるぞ」
ヤンキーたちは走って逃げていった。
「大丈夫か…・・・」
あれ、妹がいない。
あ、見つけた。
ヤンキーたちと一緒に走ってる。
・・・・・・
「地獄からの使者、スパイダーマッ!!」
・・・・・・
妹よ天使になれ red-panda @red-panda
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