魔域攻略(51日目、昼)

51日目、昼


 奈落の魔域への侵入、フェローを決めてなかったので、決めよう。

といってもいつも通り、ナナリィとアレクサンドラだけどね。


【カティアの魔域Ⅱ】


 気が付くと、テオは噴煙を上げる山の麓にいる。周囲には、不思議な渦巻き模様――ノマリ模様の衣服を着た人々がいて、その中心にいる老人が。


「では、各々供物となる獲物を用意して、ここに集まるように」

「供物とな? まぁたまには狩猟もやってもいいかもな」


 テオは「猛禽の群れ」とイベント戦闘を行い供物を入手しなければならない。

敵のレベルは8か、まぁ勝てるなと思ったけど、こいつら強いぞ!?


勝利


「俺の新しい剣を受けて見ろ、畜生共!」


 全力攻撃Ⅱが強い、削り切れなかったけど、ナナリィのフェローのサポートがあり撃墜だ。供物と★1つを獲得と。


 供物を入手して戻ると、他の人々もそれぞれに得物を手にして集まっている。


「揃ったな。では、祭儀上に向かう」


 老人がそう告げて、祭儀場へ向かう、ちなみに険しい山道を登る必要がある。

「生命抵抗:目標値15」に失敗すると疲労度+1か、抵抗は十分だ、成功してと。

 山道を上りきると、噴煙を上げる火口の近くの祭儀上に辿り着く。

大きな岩を祭壇として供物をささげ、老人が火山の守護者への祝詞を唱えると、火口からクジャタが現れる。(ちなみにクジャタは幻獣、レベル12のヤベー奴)

 クジャタは祭壇に歩み寄って供物を喰らうと、老人に宝石を与え、再び火口の中へと消える。

 老人は、クジャタから与えられた宝石を恭しく捧げ持ちながらテオに歩み寄り。


「さあ、これを持っていくが良い。汝の旅路に役立つであろう」

(こいつは本来、カティアが貰う者だったのだろうな)「ありがたい、頂こう」


 テオはクジャタの宝石/遺品(カティア)を手に入れる。

こいつが強い、妖精魔法での攻撃に+2の補正が入るという優れもの。

それに任意の装飾品だから、カティアのフェローも使いやすくなった。


 さて、いつの間にか出来た出口から中央域へ向かおうか


>>出口から出るなら、★2つを獲得して【中央域】へ


【中央域6:暗き底からの帰還】


 気が付くと、テオは荒涼とした原野を見下ろす丘の上に立っている。眼下には数台の馬車がゆっくりと走っているのが見えていた。


「あそこに、まだ幸せだったころの私がいます」

「アレクサンドラの時と同じ様な出方だな、何奴?」


 背中から声がして振り返れば、金色の髪を結い上げ、不思議な渦巻き模様の衣装をまとった少女が悲しげな顔をして立っていた。


「わたしはカティア・ロッサ。遠い昔、ノマリ族である私達は、馬車で旅をしながら暮らしていました。けれど、あの日、私達は魔神の一団に襲われ、大切な家族は殺されました。私だけ、キャラウエイと言う人に助けられて……以来、わたしは彼を命の恩人だと信じてきました。でも、違ったんです。彼は、自分が助かる為に、私達を囮にしたんです」

「そうだったか……それで、どうしたいのだ?」

「わたしは、家族を助けたい。幸せだったあの頃の私達を、たとえ夢でもいいから、守りたい。だから、お願いです。キャラウエイを探し、魔神を倒すのを手伝って頂けませんか?」

「勿論! この傾奇者テオフェラトゥス、乙女の願いを叶える為に生まれて来た!」


1.キャラウエイを探せ!

 と言う訳で、探すわけだが、カティアの話では、この丘の方角から魔神達は現れたらしい。それなら、近くにキャラウエイもいる筈だが。「探索判定:目標値17」

 さーて、出来るかな? よし成功! 怯えた様子であたふたと走ってくる緑色の髪をしたエルフの男――キャラウエイを発見する。


>>キャラウエイを見つけたら、「2.キャラウエイの説得」


2.キャラウエイの説得


「あいや、待たれよ! そこのエルフ!」

「そこを退け! 魔神に追われているんだ!」

「待ってください、キャラウエイ様! お話を聞いて下さい」


 焦った様子で叫ぶキャラウエイをカティアが共闘するように説得する。

もしテオがAL7以上なら、キャラウエイは勝てる見込みがあると考えて、一緒に戦う事を承知する。今のレベルは9、余裕で超えてる、共闘が出来る。


>>どちらにしても、直後に魔神が現れて戦闘になる「3.暗き底の主との戦い」へ。


3.暗き底の主との戦い

 おぞましい姿をしたテラービーストが現れる。(四足歩行の獣型の魔神、レベル8)

だが、このテラービーストは、さらに禍々しい気配を纏っている!

「魔物知識判定:知名度15/弱点19」で、このテラービーストが暗き底の主と呼ばれる名を持つ魔物である事に気づく。さて……知名度は抜けた。


「禍々しさなら、俺だって負けないぞ、吼えろ、俺の中の魔神!」


 禍々しさなら、魔神を模したヴァイスマスクに魔神化能力を持ったテオだって負けないぞ! と言う事で戦闘だ。


◇暗き底の主について

 暗き底の主のデータは通常のテラービーストのデータの先生値、命中力、打撃点、回避力、防護点、神聖魔法のレベルと魔力、特殊能力「おぞましい姿」の達成値。

特殊能力「腐敗毒の注入」の達成値に、それぞれ+1したものだ。

 また、HPとMPにも+5されている、更に剣のかけらでも強化されてる。

流石はボスに恥じない馬鹿強い魔物に仕上がってるな。


 キャラウエイも戦闘に参加する、こいつは腕利きの傭兵相当、確かに一人じゃ勝てそうも無いな、こりゃ。


勝利


「行け、ラピス! 引き裂き、食い千切れ!」

「たとえどんな理由があっても、罪は償わなければならないのよ!」


 だがしかーし、俺は一人じゃないのだ! フェローとして女騎士アレクサンドラとその相棒たるラピスが、亡国の皇女ナナリィ様が共にいる。ついでにキャラウエイも、テラービーストがなんぼのもんじゃい!

>>勝利したら「4.もう使わないもの」へ


4.もう使わないもの

 暗き底の主を撃破すれば奈落の核が出て来る。これによってテオは「称号:暗きを照らす者」と30点の名誉点を得る。お、初めての名誉称号だぜ。


「ありがとうございます。家族を救う事が出来ました。私は、全てを失ったけれど、あそこにいる私はきっと幸せになれると思います」

「ああ、きっとその通りの未来が来る筈だ」


 涙を流しながらカティアはテオに感謝する。そして、ノマリ模様の腰帯を外して。


「かつて、わたしはこの帯でキャラウエイを絞め殺しました。でも、もうこれを使う事も無い筈です。価値のあるものでは無いですが、これを持って行ってください」

「ああ、勿論ありがたく頂こう……さようなら」


 カティアはテオに古ノマリの腰帯/遺品(カティア)を渡すと光に溶け込むように姿を消してしまう。


「さてと、俺も変えるとするか」

「ま、待ってくれ、お、俺は……」

「知らん、どこぞでも去れ」


 キャラウエイは適当に放置、あまり誉められた男ではないし、この世界では彼も幸せになれるのだろうか? まぁどーでもいい、後は奈落の核を壊すだけ、アビスシャードを脅威度の数入手、テラービーストのレベル8が最高なので、8個だな。


>>魔域から脱出したら、★3つを獲得して、【荒野④】へ。


以下次回!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る