続々・プロローグ

 前回、なんとか、シザースコーピオンを切り抜け、中央域へと行けるように。


【中央域1:王都からの脱出】/導入


1.地下通路へ

 ここは、地下通路だ。壁にあるくぼみに白く発光する意思が置かれているため、照明は必要ない。

 床には、血まみれの兵士が倒れていて、アレクサンドラに


「アレクサンドラ様……姫は、この先に……魔神どもが追いかけて……お早く……」

「おい、貴様、待たんか、死ぬな、おい!」


 これだけ言って、事切れてしまう、テオとしては魔域だろうと死んでほしくは無いのだよ、そして、アレクサンドラは。


「どうやら、ここはシャルィーキン公爵様のお屋敷から王都の外へと続く地下通路のようだ。かつて、姫様は魔人の襲来の前に陥落寸前だった王都から脱出するため、この通路を使った。しかしその途上、右足を失う重傷を負われたのだ。私は囮役としてお屋敷で魔神を迎え撃った後、姫様の後を追ったが間に合わなかった。私は、ずっとあの時の事を悔いていたが……そうか、もう一度、あの時をやり直せと言う事か」

「どういう事だ、アレクサンドラ……やり直すとは?」

「行くぞ、イリーチナ様の後を追おう」

「おい、待てっ!?」


 何か意味深な事を呟いて、先へと言ってしまうアレクサンドラ。

>>イリーチナを追って、「2.太陽と月のレリーフ」へ。


2.太陽と月のレリーフ

 通路を進むと、曲がり角に突き当たる。直角に曲がっている通路正面の壁には、太陽神ティダンと月神シーンのレリーフが並んでいる。


「この場所は記憶にないが、かつて公爵閣下が『困った時は夜の裏側を行け』とおっしゃていた。何か関係があるのだろうか?」

「夜の裏側、夜と言えば月だが、どうだろうか……」


 アレクサンドラの言葉のヒントから、シーンのレリーフを調べて見れば外れる事が分かり、外してみると、隠し通路がある。通路を行くか、隠し通路を行くか。

折角見つけたんだし、隠し通路から行ってみましょうか。


4.隠し通路

 細い通路をしばらく進むと、やがて扉の前にたどり着く。扉の向こうから、怒号や悲鳴が聞こえてくる。


「開けば戦場か……行くぞ」


 と言う訳で行くわけだが、そこには。


5.イリーチナの窮地

 秋のモミジに似た燃え立つような赤毛の身なりの良い少女と、彼女を守るようにして戦う兵士達が、魔人たちによって小さな部屋に追い詰められている。


「あのお方がシャルィーキン公爵令嬢イリーチナ様だ。さぁ姫様をお助けしよう!」

「応! 美女と美少女を助ける事は、傾奇者の使命! いざ、推して参る!」

(ちなみに公爵令嬢様は人間/女/17歳だ)

 

 アレクサンドラに呼応し、戦場に飛び込む、戦闘である。敵はモヴキラ……

今度はレベル5、まだましだが、リソースを削られてる今、これも苦戦は必至。

なので、本当は使いたくなかったが。


「とうっ! あまねく乙女の味方、ヴァイスマン参上! 吼えろ、俺の中の魔神!」

「貴公、その力は……」

「今は咎めるな、勝利を得る為だ、この力、使い時はここだろうて」


 前回の激闘では忘れていたが、魔神化能力をフルに生かす、これがあれば楽勝なんだよテメーらは! (略、前回の戦闘ではすっかり忘れてた)

 そして、現在、この戦場には兵士1~6が存在する、隠し通路から行ってたりPCが多かったりすると、死亡していたり、またこの戦闘時のラウンド経過ごとにダイスを振って、その出目次第でも死ぬ、そして、全員死亡すると、イリーチナ様の右足が魔神によってもぎ取られる、こわっ! とにかくやるぞ!


勝利


「お前のその魂と生気、貰い受ける!」

「イリーチナ様を害さんとする者は、全て排除する!」


 やっぱ、魔神化能力はすげぇな、減っていたMPを吸収で補い、命中と攻撃に補正を受けて、ダメージを与えて生気を吸収する、テオは魔神よりも魔神してるわ。

まぁ、兵士は5人死んで残り一人だし、護衛の人が気絶してるんだがね。

戦利品は自動の悪魔の血、そして毒針(どっちも100ガメル)、まぁリソースは減って無いから、純粋な儲け、ただ見た目が気持ち悪い、うえー

>>勝利したら、★3つを獲得し、「ラピスラズリのお守り」へ。


3.ラピスラズリのお守り

 その後、地下通路を進むと、やがて丘の上に出る。振り返っても、そこには地下通路の出入り口は無く、代わりに真っ赤な夕焼けの下で燃え上がる巨大な都市が遠くに見える。


「燃える夕日に燃える都市、盛者必衰の理を表す、かな」

「あれが、アスィルムラート王国の王都クルィシャ。この日、アスィルムラートは滅びた。今から3,000年以上も昔の話だ」

「何? では何故、あの列車に」

「私たちは、貴公らが魔法文明時代と呼んでいる時代の終末期に生き、そして死んだ、魔神たちとの戦いの中でな。私達は、いわば奈落に囚われた記憶なのだ。だから、私達は奈落の魔域の中でしか生きられない」

「成程、列車が魔域に入ってしまったがゆえの、邂逅であったか」

「私達と同じように、奈落に囚われている物は他にもいるはずだ。かつて、壁の守人として魔人と戦い、散っていった者達だ。この先、もし貴公が魔神達との戦いを続けるのなら、また私達と出会う事になるだろう。もし貴公が私たちの遺品を身に着け、魔域に挑むのなら、私たちは貴公に力を貸すことも出来るはずだ」

「故郷へ向かう道中にきっと魔域はあるだろう、しかし遺品か、そのような物は」

「これを持って行け。このお守りを身に着けていれば、魔域の中で私を呼ぶことができる。ただし、壁の守人の記憶によって生み出された魔域の中だけだがな」

「ラピスラズリのお守りか……ありがたく頂こう、どうだろうか?」

「似合っているよ」


 アレクサンドラが耳飾りを外してテオに渡す、これデータもきちんと存在する装飾品です、装備部位は任意だけど、折角だし耳につけましょうかね。

効果は乱戦エリア内でHPが半分の時に回避、精神、生命抵抗を+2する優れもの

 騎士であるアレクサンドラらしい装飾品だ、常につけておこう。ちなみに出所は今回助けたイリーチナがアレクサンドラに贈った物途轍もなく由緒ある代物だったりする、貰っていいの? そしてアレクサンドラは。


「さぁ、あれを破壊し、守るべき者達と共に大地に戻れ」

「ああ……忘れない、そしてまた会おう」

「っふ、我々の記憶による魔域が無くなるその日までは手を貸そう」


 丘の上に漂う〈奈落の核〉を指差すと、夕焼けの中に溶け込むように姿を消す。

 いつの間にか、丘のふもとにまで魔道列車が来ている。

 奈落の核を破壊すると、空間に生じた亀裂の向こうに、もともと魔道列車が走っていた草原が見えてくる。ほどなく魔域内にある線路と、現実世界にある線路がつながった。

 テオと担いでいた伸びてる護衛は魔道列車に乗り込み、脱出。

アビスシャードを魔域内の最強の魔物の魔物レベルの数得る。

有無を言わさずシザースコーピオンのレベル7じゃい、7個入手。

なんだかんだで剣のかけらも12個も手に入れたのか、うわぁ。


さて、魔域内の出来事を聞いた、依頼人のヤルノは。


「ありがとうございました。おかげで魔域から脱出出来ました。それにしてもアレクサンドラさんが3,000年前に亡くなった方だったとは驚きです。確かに、魔域の中で、昔の壁の守り人らしき人物にあったと言う報告は、まれにありました。これからの奈落との戦いにおいて、彼らの協力を得られるのなら、とても心強いです」

「おいおい、それじゃ、俺とこの護衛はオマケみたいじゃないか」

「いえいえ、そうは言って無いですよ! 貴方にも護衛の方にも感謝しております」


 と言いながら、8000ガメルの報酬をテオに渡す。さらに★1つを獲得。

 また、クエストを達成したため、獲得している★の数が[AL(PT内の冒険者レベルの平均)+2]だった場合、キャラクターの成長が行える。数は6個、テオのレベル4の+2だから成長が出来るな。


キャラクターの成長

★は一つ200点の経験点として扱う、なので1200点、そして倒した魔物のレベル*10の経験点も得る、部位数も魔物一体に計上されるので360点も。

最後に自動失敗。ピンゾロ(2dの結果が1.1)が出ると50点が貰える。

これも足して合計は1660点である。

 これに特殊ルールの経験点、あ、ハウスルールの方では複数部位の敵は一体とする

(じゃないと多分割とすぐに達成できそう

最後に能力値の成長は敏捷を上げるかな、知力は後回しで。

とりあえず、ファイターを5にした、これで戦闘特技を取得できる。

修得した戦闘特技は《頑強》効果は単純HPが+15される、ま、タフになる訳だ。

以上で成長は終了。

 

 とうとう、魔道列車の応急修理が終わり、再出発。ほどなくクルツホルム駅に到着する、トラブルがあり長い旅になったが、当初の目的を果たす為、ヤルノと別れて。早速街へ歩み出す事にしよう


>>「A:クルツホルムへ」


以下次回!










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