第2章 高校生研究者としての日常

第9話 作中に出てくる計算機科学用語集

※この話は、特に本筋に関係ないので読み飛ばしてもらって構いません


 この作品では、計算機科学


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%A9%9F%E7%A7%91%E5%AD%A6


 特に、理論計算機科学


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%86%E8%AB%96%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%A9%9F%E7%A7%91%E5%AD%A6


 の分野の用語が説明なしにバシバシ出てきます。興味がある人向けにちょっとこれまで出てきた用語をリストアップしておきます。一応、わからなくても、雰囲気で楽しめるように書いている……つもりですが、知っておくとより面白い……かも?


形式言語けいしきげんご


 自然言語と対比的に使われる用語で、文法や意味が曖昧でないという言語のことを指す。後述の形式文法とは深い関係にある。その応用範囲は幅広く、特にプログラマーなら知らず知らずのうちに恩恵を受けていることも。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E8%A8%80%E8%AA%9E


形式文法けいしきぶんぽう


 形式言語のための文法のこと。実際の歴史では、言語学者ノーム・チョムスキーがこの分野のパイオニア的存在。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E6%96%87%E6%B3%95


 作中では、主人公とヒロインはこの分野を専門としている。


文脈自由文法ぶんみゃくじゆうぶんぽう


 形式文法の内の1つで、ノーム・チョムスキーが定式化したもの。現在の形式文法や形式言語の研究は、文脈自由文法をベースにしたものが取り扱われることが多い。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E8%84%88%E8%87%AA%E7%94%B1%E6%96%87%E6%B3%95


解析表現文法かいせきひょうげんぶんぽう


 2004年にBryan Fordブライアン・フォードが定式化した比較的新しい形式文法。特に、プログラミング言語の文法の定式化に向いているということで、ニッチではあるが細々と研究が続いているようである。


https://ja.wikipedia.org/wiki/Parsing_Expression_Grammar


正規表現せいきひょうげん


 プログラマーならお馴染みのアレ。正規表現の歴史は古いが、未だに研究が続けられているという意味で興味深い分野である。


計算量けいさんりょう


 プログラムに対する入力を増やしていくと、どのように計算コストが増えるかを表す概念。代表的なものにランダウの記号がある。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A6%E3%81%AE%E8%A8%98%E5%8F%B7

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