第一章 第十一節 ~ 最強異世界人・リオナ ~


     ☯


 ミラの視線とリオンの視線が交錯する。

 ミラはリオンの金眼の内側に宿る輝きを見て、息をんだ。


(……なんで……)


 ミラは疑問に思わずにはいられなかった。

 リオンのレベルは1、相手のレベルは50。

 その差実に49という圧倒的なレベル差により、リオンの拳も、クリスタルの魔法も、何一つ攻撃は通じなかった。

 加えて四対一という圧倒的な数の不利。

 万が一にも勝ち目は無い。

 絶体絶命。

 ……だと言うのに――


 負ければ誇りも命も尊厳も全て奪い尽くされるであろう死闘の中で、彼女は、恐れでも、おびえでも、諦めでもなく、歓喜をその瞳に映していた。

 ワームと対峙たいじした時、転移を経験した時、世界を救うと言った時、その時々に見せていた少年のような笑みを、彼女は今も浮かべていた。


 彼女は戦いを諦めてはいない。

 彼女の持てる全ての策を弄して、眼前の男達に勝つつもりなのだ。

 ああ、それはなんて……


(……なんて、強い心だろう……!)


 ミラはここに至り、初めて彼女の強さを知った。

 レベルなどという数値では決して計れない、彼女の強さの本質を。

 傲岸不遜に万物全てに挑戦し、ただひたすらに〝楽しさ〟を求めて全力を尽くす様は、正に強者と呼ぶに相応ふさわしい。


 そんな闘志を燃やすリオンを見て、ミラは決意した。

 きっと彼女ならば、この絶望的な状況を覆せる。

 根拠は無いが、それを信じて疑わなかった。


 ミラは自分の腰に提げていた短剣をさやごと引き抜き、リオンに向かって投げた。


「これを使ってくださいっ‼‼」


 飛んで来た剣を受け取る。

 リアルで感じるその重さを味わいつつ、リオンは鞘から短剣を引き抜いた。


(……SR級アイテム〝ムーンダガー〟か。正直、今のオレが持ったところで焼け石に水だろうが……)


 チラ、とミラの方に目をる。

 決死の表情で彼女は見つめ返してきた。

 フッ、と表情を綻ばせつつ、手にした短剣を握りしめる。


(……ま、有るのと無いのとじゃあ、天と地の差だな)


 内心でひっそりと感謝を告げつつ、リオンは男達に正対する。

 爆発で吹き飛んでいた彼らは、既に起き上がって体勢を整えていた。いつでも攻撃できる構えだ。


 一方で、リオンもまた短剣を正眼に構えた。

 それを目にした男達は一瞬、ポカンと口を開け、


「ぷっ! ぶっははは! 何だそのちゃっちい武器はァ? そんなんで俺達とやり合うって言うのかァ?」


 男達が一斉に笑い声を上げる。

 それに対し、リオンはあきれたように頭を振った。


「オイオイ、テメェらはコイツの真価を知らねえのか? コイツはそんじょそこらの武器とは格が違うぜ?」


「何ッ⁉」


 男達はハッとしたようにリオンのムーンダガーを注視する。

 リオンはニヤリと笑いつつ、


(……まあ、うそなんだけどな。コイツに大した力はえ。限界突破してれば話は別なんだが……見たところ無凸っぽいしな)


 MMORPGシェーンブルンでは、同種の武器を融合することで四段階まで限界突破することができた。

 限界突破の状態に応じて、無凸、一凸……四凸という風に呼ぶ。

 限界突破すると、レベルの上限が上がる他、能力値ボーナスなどの特殊効果を得ることができる。


 さっきのリオンの言葉はハッタリだったわけだが、何にせよ、彼らの警戒心をあおることはできたと思う。これで少しは戦いやすくなるだろう。


 リオンは重心を低くし、男達を迎え撃つ準備をしてから、犬歯を剝き出しにして言った。


「何だ、ビビってるのか? そっちが来ないなら、こっちからいくぜ?」


「ッ! こぉんのクソ女があァッ!」 


 怒りに任せて突進して来る男達。

 リオンは既に彼らの大体の能力値を割り出していた。

 攻撃のモーションから想定されるルートと速度を計算し、最も有効な選択肢を導き出す。


「死ねやクソ女ッ‼」


「こっちの台詞せりふだ犬コロッ‼」


 先頭の男が剣を振り下ろす。

 同時に、左右両脇からも別の男達の剣が迫って来た。

 これに対し、リオンは正面の男の剣の軌道を短剣で僅かにらし、そのまま右側の男の剣を短剣で受けた。


 ガキンッ、という金属同士がぶつかる音が、同時に三つ響いた。


 そう三つである。

 幻聴でも、聞き間違いでも、山彦やまびこ悪戯いたずらでもない。

 加えて先に断っておくならば、リオンが高速で剣を振るったのでもなければ、分身したわけでもない。


 リオンが受けたのは右側の男の一振りのみ。

 残りはリオンが最初に逸らした正面の男の剣によって阻まれていた。


「何ッ⁉」


 リオンは瞬時に男達の剣の軌道を計算し、弾いた時に他の男の剣の邪魔となるよう正面の男の剣を弾いたのだ。

 その神がかったような判断力と剣技に、一瞬男達が目を剝く。


「ハッ! 隙ありだぜ!」


 リオンは動きを止めた男の腕に一閃いっせん、短剣を振るう。

 鮮血が舞った。が、


「効かねえって言ってるだろォ⁉」


 反撃とばかりに男の一人が剣を振るう。

 速やかに間合いから離脱し、リオンは男の剣をかわした。


 フゥーフゥーと荒い息遣いをしている男の手の甲には、一筋の朱線が走っていた。

 傷は浅く、僅かに血がにじみ出ている程度だ。

 それをベロリとめて男が笑う。


「残念だったなァ……? お前の攻撃力じゃ、この俺に致命傷を与えるなんざ不可能だぜェ……?」


「………………」


 リオンは冷静に男の姿を観察する。

 確かに防具の付けていない手の甲を渾身こんしんの力で斬りつけたが、せいぜい紙で切ったくらいの切り傷しか付けることはできなかった。

 これもレベル差によるものだ。


 しかし、リオンはそれでいいと思った。

 男達が油断している方がやりやすい。

 着実に追い詰め、必勝の一手をたたき込む。


 勝利への方程式を導き出したリオンは、今度は自ら男達の懐に飛び込んでいった。


「ハハッ! オラオラ、これならどうよ犬コロッ‼」


「黙れェッ! 犬犬犬犬うるせえッ‼ ウザッてえんだよォッ‼‼」


 男達の攻撃が激しさを増す。

 その反面、軌道は単純になっていった。

 ただ激しいだけの攻撃など、数多あまたのゲームをクリアしてきたリオンの動体視力の前には無意味だ。

 何処どこか余裕すら感じられる笑みを浮かべながら、リオンは疾駆し、跳躍し、飛翔ひしょうし、回転し、男達の剣を躱していく。

 同時に、隙を見つけては己の短剣で男達を斬りつけていく。

 廃人ゲーマーとしての直感と経験が男達を翻弄し、彼らを圧倒していた。


「うがあああぁぁぁッ‼‼ なんで当たらねえんだッ⁉」


「ハハハハッ! どうしたどうしたッ⁉ 威勢がいいのはカッコだけかよッ‼‼」


 なかなか攻撃を当てられないことにいら立ち始める男達。

 リオンの攻撃は致命傷にならないものの、男の皮膚に細い切り傷だけが増えていく。

 呼吸が上がり、剣を振るう腕も段々と上がらなくなっていった。


 リオンが後退すると、追いかける気力も無くなったのか、男達が立ち止まった。


「ぜえ……ぜえ……こ、このヤロ……」


「ふむ。そろそろ頃合いか」


 リオンはそう短くつぶやくと、短剣の切先を突きつけながら男達に向かって言った。


「一つ教えてやんぜ、犬コロ共。確かにオレとテメェらじゃレベルに差がありすぎて、普通にやったんじゃあ、オレの攻撃はほとんど通じない。こればっかりはどう逆立ちしたって覆らない事実だろうよ」


 「だがな、」と挟んで、リオンは続ける。


「……だがな、どんだけ攻撃される側の防御力が高くて、攻撃する側の攻撃力が低かろうと、最低でも1ダメージは入るようになっている。そいつはちょっとした切り傷かもしれねえし、蚊に刺されたくらいの痛みすら感じないようなダメージかもしれねえ。

 そんな取るに足らない1ダメージだろうと、積み重ねることで、それはやがて目に見えるダメージとなって身体に現れてくるのさ。……丁度、今のテメェらみたいにな」


「ッ⁉」


 驚愕きょうがくしたように息を呑む音がする。


 彼らは絶対のレベル差がある為に、大ダメージを受けることはないと慢心していた。

 その所為せいで、男達の頭からは防御するという意識が抜け、リオンは容易かつ着実にダメージを与えていくことができたのだ。

 男達の慢心、それこそがリオンの付け入る隙となり、彼女が勝利をつかみ取る僅かな可能性につながったのである。


 驚いたのは男達だけではない。

 リオンの狙いを知ったミラもまた、驚愕の色を隠せないでいた。

 何十、何百と繰り返される無意味と思われた攻撃は、確かに男達を追い詰めた。

 この展開を果たして誰が予想できただろう。


 彼女は本当に、万を超える敵の体力を全て1ダメージで削り切ろうとしていたのだ。

 そんな果ての見えない戦いに彼女は挑んでいた。

 とんでもない覚悟と忍耐力だ。


 だが、それもそのはずである。

 ミラは知らなかったが、リオンは世界屈指の廃人ゲーマーであり、ゲームの為ならば二、三日徹夜してプレイすることなど雑作もない。

 何十時間かかろうと、必ず目的を達成する強固な意志力を持ち、その手で数々の偉業を打ち立ててきた〝獣王〟なのである。


 一縷いちるの望みを見出したような瞳でミラが見つめる前で、リオンは犬歯を剥き出しにし、更に続けた。


「……だが、オレもいつまでもこんなくだらねえ作業を続けるつもりはない。1ダメージしか入らねえ攻撃を何万回も続けて倒すなんざ、クソゲーにも程がある。だから……そろそろ終わりにしようか」


 そこでリオンは初めて戦いに集中した。

 これまでのは単なる〝作業〟であって、〝戦闘〟ではなかった。

 それ故、今までは何も考えずにただ黙々と機械のような単純動作を繰り返していたのだが、リオンはここに来て終わりを宣告し、その一撃を放つべく気合いと集中を高めた。


 飄々ひょうひょうとした雰囲気から一転、猛獣の如き威圧感を放つリオンに、男達はたじろいだ。

 しかしながら、男達はまだ彼女をたかがレベル1のルーキーと侮っていた。

 確かに1ダメージの積み重ねによりそれなりのダメージを負ってはいるが、それでもまだ体力は半分以上残っている。

 リオンの攻撃ではいきなり瀕死ひんしに追い込まれることはあるまい。


 男は萎えかけていた気力を無理矢理奮い立たせ、リオンに向かって剣を振り上げた。


「レベル1のド素人が、調子に乗ってんじゃねええェェェッ‼‼」


 リオンの頭上に振り下ろされる男の剣。

 リオンは手にした短剣で防ごうとするが、攻撃力の差で押し切れる。

 防御力の殆ど無いリオンの身体は、頭蓋ごと真っ二つに切り裂かれ、この戦いは男達の勝利で終わる。

 そう――


 そのはずだった。


 男の剣とリオンの短剣がぶつかる。


 そこで男の剣は止まった。


「な、に……」


 短剣ごと叩き切る勢いで振り下ろされた男の剣は、リオンによってあっさりと受け止められた。

 予想を真正面から裏切られた男は、目を丸くして呆然ぼうぜんとする。


 一体何が起きたのか。

 その答えは、リオンの足元にあった。


 リオン達が戦っているのは、≪サンディ≫の海岸――砂浜である。

 リオンは柔らかい砂のフィールドを利用して、男の攻撃を受け止める際のクッションとしたのだ。

 タフな獅子人族ライオネルだからこそ可能な技術である。


 リオンはニヤリと笑い、


「残念♪ ま、一遍死んでレベル1からやり直してみるんだな」


 短剣を横一閃に繰り出した。


「ッ⁉」


 咄嗟とっさに己の剣で短剣を防ぐ男。

 しかし、両者の剣がかち合った瞬間、男の全身に内側から切り刻まれたかのように裂傷が生まれ、おびただしい血飛沫しぶきが辺りに舞った。


 そのまま、男は自らの身に何が起こったのかもわからないまま、血まりの中に沈んでいった。

 致命傷を負った彼は、もう起き上がることすらできなかった。


「ひ、ひいっ⁉」


 男の身に起こった異変を間近で見ていた仲間達は、怯えた目をしてリオンから飛び退すさった。

 リオンは、トントン、と足踏みして調子を整えつつ、


「ふむ……ゲーム内に無い技でも効果があるのか。これなら防御力を無視できるか……?」


 と小さく呟いていた。

 それから爛々らんらんと輝く金眼で怯えた男達を見遣り、獰猛どうもうな肉食獣の気配をその身にたたえて、


「さ、次は誰がやるんだ?」


 と、心底楽しそうに笑うのだった。


「な、何なんだよお前! お前はレベル1のルーキーだろっ⁉」


「ああそうだともッ‼ 正真正銘完全無欠に文句無しの初期レベルさッ‼‼」


 ケラケラと豪快に笑うリオン。

 男達の理解を超えた常識外の異端児に、彼らは既に戦意を喪失していた。

 手にしていた武器を投げ捨て、必死の形相で懇願する。


「こ、降参だっ‼ これ以上戦うつもりはないし、二度とお前達に危害を加えないと約束するっ‼‼ だから、命だけは――」


「……チッ、つまんねえ」


「は?」


 男の一人が言い終わる前に、リオンは短く吐き捨てた。

 金髪の頭をボリボリと搔きつつ、


「あぁあぁつまんねえ全くもってくだらねえ‼ 自分達が不利な状況に陥った途端これか? そんな生半可な気持ちでテメェらはプレイしていたのか? ありとあらゆる知識、ありとあらゆる技術、ありとあらゆる策謀を駆使して、己の手の届かない強大な敵に立ち向かう。それこそが、ゲームの楽しさなんじゃねえのかッ⁉

 それもできねえテメェらはゲーマーでも何でもねえ……唯の卑怯ひきょう者だ」


 リオンはそこで心底つまらないものを見るかのような目をして、男達を見下すように鼻を鳴らした後、


「……ま、それがテメェらの遊び方ってんなら、それもいいだろうよ。一々他人のやり方にケチ付けてられる程、オレも暇じゃないんでね。だが……ウチの女に手え出した落とし前だけは、きっちり付けてもらわないとな」


 そう言って、右手に持った短剣を構えた。


「ひいいぃぃぃぃぃっ⁉」


 男達は恐怖にすくむ身体を無理矢理奮い立たせて立ち上がると、そのまま脇目も振らずに逃げ出した。

 投げ捨てた武器も、倒れた仲間も放り出し、振り返ることなく去って行く。

 興が削がれたリオンは、小さくなっていく男達の背中を無感情に眺めるだけだった。

 色々鬱憤を晴らしたいところだったが、追う気力も起きなかった。


 リオンは男達が完全に姿を消すのを見届けると、きびすを返し、向こうで座り込むミラの元へ歩み寄った。

 途中で召喚される前の元の世界から着て来たフード付きのパーカーを脱ぎ、


「ほらよ」


「あ……」


 ミラに手渡す。

 呆然とそれを見つめていたミラは、


「そんな恰好かっこうじゃ、街に戻れねえだろ」


「……あ、あの……」


「ん?」


 ミラはうつむいたまま、困惑したような表情で、躊躇ためらいがちに自らの胸に湧き上がる疑問を口にした。


「……どうして……助けに来てくれたのですか……?」


「………………」


 リオンは、はぁー、と一つ長い溜息ためいきき、ボリボリと金髪の頭をきながら言った。


「テメェ、言ったよな? オレに〝最高の娯楽を提供する〟と。だったら、約束は守りやがれってんだ」


「!」


 ミラはハッとして顔を上げる。

 そうして見えたリオンの金色の瞳は、燃え盛る闘志を宿してギラギラと輝いていた。


 そして思い出す。

 彼女に世界を救って欲しいと願った時のことを。

 自分を楽しませてみせろと挑発してきた彼女に、最高の娯楽を提供すると言い返したことを。

 それを聞いた時、彼女がその美しい顔に少年のような、実に楽しげな笑みを浮かべていたことを。


 あれだけの啖呵たんかを切っておきながら、自分は彼女の前から逃げ出してしまった。

 にも関わらず、この少女は弱虫な自分の言葉を信じ、最高の娯楽を求めてこの自分を追いかけて来てくれた。

 それは決して優しさから出たものではないのだろうが、ミラは胸の内に温かいものが込み上げてくるのを抑えきれなかった。


 震える声でミラが言う。


「……じゃあ、あなたはまだ……私達と一緒に、戦ってくれると……そう、おっしゃるのですか……?」


「それは違うな」


 リオンはニヤリと口の端をり上げ、


「勘違いすんなよ? オレはつまらないと感じたなら、世界を滅ぼす。テメェは世界を救う為に、オレを楽しませる。つまるところ――これはそういうゲームなんだよ」


 とびっきり獰猛で楽しそうな笑顔を浮かべるのだった。


 世界そのものに挑戦状を叩きつけるように傲岸不遜な態度で笑う彼女に、ミラは、


「……はい! 私、絶対負けませんから!」


 と、あの時のように不敵に笑い返した。

 ミラの答えに満足したリオンは、ふいと街の方へ足を向け、


「さて、そろそろ帰るか。丸二日も飯食ってない所為で、空きっ腹が限界だ。とびっきりの美食、紹介してくれるんだろうな?」


「はいな! 冒険者ギルドの食堂には、王都の料理人も裸足で逃げ出す程の絶品料理が満載なのですよ!」


「ハハ! そいつは楽しみだ!」


 ≪シェーンブルン≫に来てから初めて口にする異世界の味に思いをせ、足早に歩いて行くリオンの背中を追いながら、ミラはふと思い出した。


「あ、そう言えば……」


「ん?」


 リオンが立ち止まって振り返ると、


「色々とドタバタしてて、お互いの自己紹介をまだ済ませていなかったのですよ!」


「……ああ、そういやそうだったな」


 リオンは新しく始めるゲームの名前入力を前にした時のような高揚感を感じつつ、


「オレの名はリオン……いや――」


 そこで今の自分が女性体であったことを思い出し、どうせなら名前も女性っぽくするかと思い直して、


「……オレは――〝リオナ〟だ。よろしくな、ミラ」


 そう短く告げた。


「……はい! よろしくお願いしますね――リオナさん!」


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