第18話 スプラッターインパクト

 俺とユイとスレイヤで森の中に入る。

 スレイヤもしっかりとした装備を整えている。腰には剣をさしている。

 ガンゼフは勇者の育成役を降りたようだ。

 本人が言うには精神面と経験以外で言うと最強だそうだ。

 本日はその精神面と経験の両方を鍛える訓練。

 

「ここら辺のモンスターは強いのとかいないの?」


 俺はスレイヤに尋ねる。


「いません。少しでも剣が使えれば大丈夫です」


 とは言っているものの、不安はぬぐえない。

 ユイも表情が硬い。

 ドキドキしながら森の中を進む。

 虫がそこら中にいてうっとおしい。

 ユイは平気そうだ。

 女のほうが強いというのはこういうことか?

 吹っ切れてしまうとここまで変わるものなのか。

 スレイヤが急に立ち止まる

 俺たちも止まる。

 スレイヤは腰に差している剣を握る。

 緊張が走る。


 ガサガサガサ


 道路の脇からゴブリンが飛び出してくる。

 薄青い肌をしていて、ぎょろっとした目をいる。黄色くて 俺とユイとスレイヤで森の中に入る。

 スレイヤもしっかりとした装備を整えている。腰には剣をさしている。

 ガンゼフは勇者の育成役を降りたようだ。

 本人が言うには精神面と経験以外で言うと最強だそうだ。

 本日はその精神面と経験の両方を鍛える訓練。

 

「ここら辺のモンスターは強いのとかいないの?」


 俺はスレイヤに尋ねる。


「いません。少しでも剣が使えれば大丈夫です」


 とは言っているものの、不安はぬぐえない。

 ユイも表情が硬い。

 ドキドキしながら森の中を進む。

 虫がそこら中にいてうっとおしい。

 ユイは平気そうだ。

 女のほうが強いというのはこういうことか?

 吹っ切れてしまうとここまで変わるものなのか。

 スレイヤが急に立ち止まる

 俺たちも止まる。

 スレイヤは腰に差している剣を握る。

 緊張が走る。


 ガサガサガサ


 道路の脇から三匹のゴブリンが飛び出してくる。

 薄緑色の肌をしていて、大きい目がぎょろぎょろさせている。。黄色くて猫のような目を持つ。一応、ボロ布を腰に巻いている。手にはこん棒のようなものを持っている。

 気持ち悪ぅぅぅぅぅぅ

 なんだこれは!!

 こんな生物ついていいのか!!

 スレイヤは剣を抜いてたたき切る。

 ゴブリンから血が噴き出る。

 切られた部分からピンク色の内臓が零れ落ちる。

 ドビュドビュって感じで。

 スプラッタァァァァァァァ!!!!

 

「早く剣をぬいてください!!」


 血まみれのスレイヤにせかされる。

 いやいやいや、無理無理無理。 

 内臓出てるし。

 しかも、気持ち悪い容姿をしたゴブリンだけど人がだし。

 無理だって、マジで。

 しかも、こんなまじかでグロを見ると気持ち悪くなる。

 あ、やばい。もう限界。

 

 おげぇぇぇぇぇぇぇ

 

 膝をついて吐く。

 涙目になりながらユイのほうを見る。

 青い顔をしながら手で口を押えている。

 多分、吐き気を抑えているのだろう。

 スレイヤはこの間も戦っている。

 二対一。

 やはり、数の不利というのはでかい。

 と言っても、スレイヤは結構余裕そうだ。

 するすると、ゴブリンの攻撃をかわす。

 スレイヤはゴブリンと距離をとる。

 今俺とユイは、ゴブリンの背後にいる状態になった。 

 

「ていやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


 ユイは剣を引き抜き、走り出す。

 ゴブリンはこちらを振り向くがもう遅い。

 ユイは振りかぶった剣を勢いよくゴブリンの頭をめがけて振り下ろす。

 脳天に直撃。

 ゴブリンは血しぶきを上げ、脳みそを垂れ流しながら倒れる。 

 ユイは放心している。

 スレイヤはすぐさまもう一匹のゴブリンを殺す。

 血まみれの女たちがそこに立っていた。

 ユイはゴブリンの死骸を見つめたまま動かない。


   誰も、声を出さない無音の時間が流れる。


 ・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・・・・ 


 ユイは急にゴブリンの死骸をさし始めた。

 グシャ

 グシャ

 グシャ

 どんどんとゴブリンは細かくなっていく。

 腕は取れて、顔はつぶされて、足は細切れになっている。そこら中に肉片が飛び散る。

 グシャ

 グシャ

 グシャ

 内臓もバラバラになり、粉々になっていく。

 あたり一帯は血まみれになっている。

 俺とスレイヤは見ているだけだ。

 この光景に圧倒されて何も言えない。

 ゴブリンの目玉がころころと転がる。

 ユイはそれを足で踏みつぶす。

 そして血まみれの顔を俺のほうに向けてきた。

 俺のほうに走ってくる。

 ユイが俺の前に立つ。

 血を滴らせながら。

 生臭い臭いを放ちながら。


「私、魔物は大丈夫になった」


 血まみれの笑顔を向けてきた。


「よかったな」

 

 俺は無表情で言った。

 

 

 

 

 

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