第2話平山修は最弱レベルの才能<アビリティ

僕は、夕食を食べるために街に出ていた。

さっきも言ったが、僕は料理をするのが苦手だ。

白ご飯を炊くことぐらいはできるのだが、それと

プラスで主菜と副菜が作れないと意味がない。

そういうことなら惣菜でも買ってこいとか言われ

そうだが、いまいち衛生面が良くないという偏見を

持ってしまったため、あまり買いたくない。         


なので、いつも食事はファミレスでとっている。


ファミレスはいい。不思議と落ち着くし、栄養もそ


こまで偏ったものは出されないからだ。


値段?それよりも衛生面が大事だ。それで体調を崩


したらもとも子もないしな。


「さて、何を頼むか」そう呟いてメニュー表を眺めて悩んでいると.....


店に明らかにヤバいやつらが入ってきた。口ピアスに髪も昭和のヤンキーのような感じの奴等だ。


まあ、こういうのは珍しくない。なぜなら、この


ようなやつらの溜まり場のような高校があるからだ。その学校は、教師はいじめられ、生徒はやりたい放題。校則はおろか世間のマナーすらも知らないやつらがいっぱいいるらしい。


こんなことになるのも、神が才能などというものを作り上げたからだよなぁといつも思ってしまう。

本当にこんな世界がなくなってしまえばいいのに

.....


までもこんなの日常茶飯事。しかもこの店の店長はとても強面なひとでヤンキーからも恐れられている。だが、なにか今日はおかしい。大体すぐに追い出すのだがなかなか店長が来ない....


そんなことを考えていると....


「今、店長いないのにどうしよう....」


という声が聞こえてきた。それがヤンキー集団にも聞こえのか、いきなりグラスを割り出した。そのうえ、店員さんに暴行加え始めた。


さすがにこれはヤバいと思い、警察に通報しようとしたそのやさき・・・・


「なにやってんだ、お前」と呼び止められてしまった。そしてその仲間が僕の方へ歩み寄ってくる。


「お前、警察に通報しようよはいい度胸だな」


「おい、おまえ表出ろ」


とそいつらに言われた。ここで問題を起こすのはさすがにダメだと思った僕はそいつらの指示に従うことにするのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、僕は外に出た。

「さて、兄ちゃん。殴られる覚悟はできてんだろうなぁ」、とやつらのリーダーらしきやつはいった。


「なぜ、僕が殴られなければいけない。おまえ達が店で暴れなきゃいいんじゃないのか?」


「そんなことどうでもいい。おまえは俺らの気分を害したんだ。だから、一発殴らせろ」


「お前達なんかよりずっと、あのファミレスにいた人たちは気分を害してると思うぞ」


「理屈なんてどうでも言ってんだろうが!」、といってそいつは殴りかっかて来た。こんな速度で動けるんならもっといろんな使い道があっただろうにな。まぁ、それだけ<デメリット>がきついということか。それでも僕の才能のデメリットの方がヤバいけどなと思いながら僕は能力を発動する。


「何!?そんな馬鹿な!この俺のパンチをかわしただと!?」

「まあ、運が良かっただけだと思うけどな」

「運がいいだけで避けられるか!俺の才能は加速。

次の行動をマッハにする能力だぞ....

何もんだ、お前....」


「何者と言われても本当に運が良かったとしか言えないけど....」

そういて僕は地を蹴る。

「見えない、だ、と?」

そう男が言ったと同時に僕はそいつにパンチをみまった。


男は地に膝をつく。

「あとあんまり才能を言うのは良くないぞ。その才能のデメリットが大体わかってしまうからな」、と僕はそいつに言った。

「クソ、化け物が.....覚えてやがれ....」、といってそいつらは去っていた。


残された僕は

「あーあぁ、夕食どころじゃなくなっちゃったな」、といって全速力で家に帰るのだった。

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