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『神様のウチのおとなりさん』は、人間の持つ黒い部分にしっかり向き合った印象がありました。
小説の主人公って、多少性格に癖があっても、なんだかんだで『良いやつ』として書かれる事が多いですけど、本作では嫌な部分をちゃんと描いて。だけどどこか分かる部分もある、絶妙な描き方ができていた気がします。
有紗と亜紗希の壊れた関係も、もしかしたら修復できるかもという希望もあって、読後感も悪くなりませんでしたし。
こういう描き方ができるなんて、素晴らしいです。
素敵な作品を、ありがとうございました(*´▽`)
作者からの返信
数々の応援コメント及びレビュー、ありがとうございます!
「嫌なやつ」を描くのが結構好きでして、「憎めない嫌なやつ」というわけでもなく、めちゃくちゃ性格は悪いし憎むべき存在にもかかわらず、いざその登場人物の内面を知ると「あれ……コイツ、私とそんなに考えてること変わらなくない……?」って思ってしまうような、そういう悪役像を目指しました。
有紗と亜紗希の関係はその後どのような道を辿るのか、ちょっぴり妄想しては作者も楽しんでおります。笑
編集済
三人それぞれの視点で書かれた物語。この子はちょっとと思っていても、視点を変えて事情を知れば、感情移入するところもある。けどそれでも全てが納得できるわけじゃない。
嫉妬や羨望、コンプレックスを抱えていて、単純に誰が良くて誰が悪いということでは終わらない話に、人と人との付き合い方の難しさを感じました。
一度は切れてしまった関係も、最後修復の兆しを見せてくれてホッとしました。
もしかするとこれからも、何かのきっかけで心が離れたり、逆に深まることだってあるかもしれない。どうなるかわからないからこそ、期待もすれば不安にもある。
こういう形の友情ものを書けるなんてすごいです。
完結おめでとうございます(*´▽`*)
作者からの返信
数々の応援コメント及びレビュー、ありがとうございます!
有紗なんかはちょっと酷いな、絶対に関わりたくない! と思うようなキャラでしたが、いざ彼女の立場のお話を読むと、「もしかしてこの子、考えていること自体は結構普通……?」と思えてしまうようなお話にしようと思っていたので、人付き合いの難しさを感じていただいて作者冥利につきます笑
人間関係ってやっぱり流動的で、このときにはダメだったけれど、数年後には大丈夫だった、みたいなことってよくあると思います。有紗と亜紗希は、(主に亜紗希の心の広さのお陰で)上手くわかりあえそうですよね。
様々な感想等、勉強になりましたし励みになりました。ありがとうございます!