第10話 一泊移住 ~ポジション~

「ケイリアは何が良い?」

「そうだね、ケイリアさんの意見を聞きたい。」

「私は護衛で良いよ、2人は前衛。私が2人のサポートをするわ。」

「「了解。」」

「俺、ケイリアと闘い。」

「ああ。」

「じゃあケイリアさんはシングルもって事で。」

「ええっ!!?」

「全員シングル出れば良いじゃない。」

「そうだな!」


 フェセナがアオにもたれて下を向き、大人しくなる。


「フェセナ……?」

「だ、大丈夫か!?」

「から、だ……軋、む……。」

「きっとこれの所為だよ。」


 リュウは窓のカーテンを開ければ外は大雨で気圧と気温がガクッと下がっていた。

 アオはフェセナに肩を貸しながら立ち上がる。


「じゃあフェセナが動けなくなる前に部屋に戻るわ。」

「アオ、フェセナが限界みたい。」

「そ、そっか。じゃあね、また明日!」

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