第8話 一泊移住 ~高級ホテル~
「ここがホテル。来た事ないの?」
『凄……。』
「α組と校長先生だけ泊まるんだ。α組は13人だから1つの部屋さ。勿論、男と女で分けるよ。」
1つの階全部!?
「男子は右。女子は左の部屋よ。中央は談話室かな。12時には消灯よ。」
「部屋、決めよ―――!」
「皆で寝ようよ。」
「そうね。」
『私、アオの隣が良い……。』
「良いわよ♪」
「そろそろコート脱いだら?」
『うん。』
フェセナはコートを脱ぎ、ハンガーに掛ける。
「どう?しんどい?」
「大丈夫、魔法使っても大丈夫そう。」
「じゃあ明日の練習大会も大丈夫そうね。」
「どんな大会?」
「2人1組のタッグバトルよ。α組はα組。他クラスは他クラスでコンビを組むの。」
「でもここ、奇数だよ?」
「シングルもあるから無理にコンビになる必要はないわ。でも1つは絶対よ。フェセナ、誰とが良い?異性も良いのよ。」
「うーん……。ドゴンとカイン以外なら誰でも。」
「じゃ、談話室で男性陣にも聞こうよ。」
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