第7話 一泊移住 ~上機嫌なグレン~

「♪」

「グレン、今日はいつも嬉しそうだな。何か良い事あったか?」

「まぁな♪」

「……?」




「フェセナ……?」


 アオはそぉ~っとフェセナの部屋に入る。

 フェセナの部屋は真っ暗で、アオは赤い豆電球を点けて少し薄明るくなる。

 そして、そのまま寝室へ行くとダブルベッドでスヤスヤと眠っているフェセナが居た。


「フェセナ、フェセナ。」

「ん……“母、上”……?」


 フェセナはゆっくりと目を覚まし、体を起こす。寝惚けている為、アオが母親に見えているらしい。


「フェセナ、私よ。アオよ。」

「あ、アオ。ご、ごめん。」

「私もごめん。さ、起きて。ご飯出来たよ。」




「フェセナ、アオ、遅いよ~!」


 広場にはテーブルや椅子が沢山あり、テーブルの上には沢山の豪華な料理が揃っていた。

 おお―――!


「おかわりは沢山あるからね。」

「「「「「頂きまーす!」」」」」


 魚料理最高~♪


「魚は殆どグレンが捌いて調理したんだ。」

「どうだ?」

『凄く美味しい……。』

「この後、ホテルに移動ね。」


 ホテル……?

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