第38話 原付二種でゴトイチ!(五島福江島一周記)4

 ビーチを後にした関西人夫婦御一行。今回出会うのはとんでもないマリンビューロード!(あれ、海の側を通る、こういう道、なんて言うんやっけ?と頭を回転させたけど、出てこおへんので、勝手に名前付けました)


 さてさて。本当は見たいけど削るわ、と言っていた貝津教会へやって来た我々。

 旦那さまの後ろを大人しく付いて行ったらば、とんでもなく妖しい道へ。ん?と思いながら入った道から見えてきた教会の姿に、ああ、貝津教会へ連れて来てくれたんか、と驚き。

 中へは入れなかったけど、ステンドグラスを裏から見て中の様子を想像しながら、貝津教会を後にする。


 ここでプランでは削った三井楽の方へ行こうと言う話しになり、見たかったカトリック墓碑群を回った後、道の駅遣唐使ふるさと館へ行くことになりました。


 結論から言うと三井楽の道は凄かった!

 五島に来てからというもの感動しっぱなしやけど、ここも感動の連続。


 海辺の道を走って、どんどん高台へ。

 そこまでの道も溶岩の固まった海岸が見えたりで普段の海とは全く違う様相に「うわあ」と驚嘆の吐息が出てしまう。

 どんどん細い道になるけれど、上がっていくと原っぱのような場所へ出た。何ていう場所かは分からないけれど、ただっ広い海を見て、その向こうにあるだろう大陸を想う。


 その原っぱの向こうへ行ってみるのが正解か分からないけれど、とにかく行こうと進んで行くと、何やら赤い道が海岸沿いを彩っている。

 ワクワクと進んでいく私達。

 海がすぐそこで飛沫をあげ、ちょっと怖かったりしつつ、他にはないマリンビューロードを行くと、十字を頂いたお墓が見えてきた。

 なんと、ちょうどお葬式の後にお墓へ納骨へ来たご家族とすれ違う。

 すれ違うと言っても、離合もできないような細道なので、すみません、と恐縮しきりで通らせてもらう。

 これは観光はあかんやろ、と思っていると、旦那様がせっかく来たんやから行こう、と厳粛な気持ちで拝見させていただくことに。

 あまり長居するのも失礼なので、すぐに移動。

 赤い道は続いているのだ。

 どんどん行くと、なんか灯台が見えてきた。


 灯台は空海記念碑のある場所だった。

 私達の他に人はおらず、民家からも誰も出てこなかったので、ちょっと怖くなりながら海を眺める。

 海の途方も無い広さに恐怖を覚えた。


 そこから三井楽教会を回って、高崎ビーチを探す。

 なんだか漁港のような場所があって、きっとそこが高崎ビーチ。

 綺麗な砂浜と水色の海は地元の人に愛されるビーチなんやろうなあ、という印象のこじんまりしたビーチでした。


 さあ、ここから道の駅遣唐使ふるさと館へ。

 本当ならここで昼食のバイキング(日曜だけだったと想う)を頂く計画だったので、何か食べられるもんなら食べてやろうと野心を抱きつつ、到着。

 とにかく日差しが暑くて干からびミイラの私達は兎にも角にも水分だ!と自販機へ直行。ペットボトル一気飲みと今後のためのもう一本を購入し、ようやく一息ついて中へ入る。

 中はお土産やレストラン(たぶんもう閉まってた)があって、外にはソフトクリームが売っていた。後で食べようと思いながら、お土産を物色。そう言えば、お土産屋さんとか他に見なかったよな、と思い、ほとんどのお土産をここで購入。


 レジのお兄さんが忙しそうだった、と思いながら、外へ出てソフトクリームの売っている列に並ぶ。海水浴帰りの家族連れが多い。多いっていうほど並んでないんやけど。三組くらい並んで順番が来た。トッピングが色々選べる。きなことか、チョコとか。でもノーマルでいいや、と2つ購入。すぐ溶けるのをハラハラしつつ、お会計。

 あら、さっきのレジのお兄さん。

 一人で外と中を切り盛りしていたのか。そりゃ忙しいわけや。


 美味しいソフトを頂きながら、次のプランを練ります。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る