第24話 教習所に行こう9(小型二輪AT限定免許取得日記)
第二段階、補修1回目。
ゼッケンはやっぱり青。見極め対象です。
今日は二十人以上集まっているぞ。混みこみだなあ、と思いながら準備。
ほええ。乗るの嫌だなあ。なら、免許取るな、と声が聞こえてきそうですが。
でも、確かに、バイク乗るの嫌なんて人は免許取らないね。嫌なんじゃなくて、緊張するのですよ。公道に出る為の練習だと思えばいいんだろうけど、どんくさい初心者の私はどんな失敗しでかすのか未知数なのです。
アクセルぶん回してこけませんように!
(いや、アクセルなんて自分で調節しようよ)
自分で自分に突っ込みながら、思い返す。
ここでアクセル止めといたらいいねんなあ、という位置が確かにあった。そこでやめときゃいいのに、ぶひーんって回しちゃうのは何故だ。
経験が少ないからってことにしておこう。
旦那様に乗ったらあかん人やな、と言われている身としては誰にも相談したくない案件。そう、慣れれば大丈夫よ、きっと。
今日はもうぶっ続けで2時間予約取ってあるので、もう落ちてもいいや、と腹をくくって始めます。
私の担当の車両、なんかテーピングがしてある。私みたいだ。
なぜか愛着が湧く。そして慣らし運転。
あれれ。
なんか楽に乗れるぞ。
アクセルもここまで回せばいいのか、となんとなく分かる。ああ、深く握っちゃいけない、と自分で気付ける。
ここは慎重に速度を落として、ここは法定速度でアクセル回す。
ここから進路変更、確認、ウィンカー、確認、移動っと。
行ける。行けてる。
左側もギリギリ寄っても運転怖くない。
油断は禁物。次の時間もあるもんね。
クランク、それから一本橋の練習。一本橋は前がいても止まらず続けて行って、と言われて、前の車両がゆっくりになった時、慌てて落ちちゃう。ま、いいや、次の時間あるもんね。
またクランク、右折、それから一本橋。
クランク出たら1コースでも2コースでも右行くんだったな、と思いながら進む。一本橋、低速で行っても問題なさそう。良かった。
クランク渋滞してるけど、逆に休めて助かる。コースを思い出したり、気を付ける所を思い描いたりして順番を待つ。
大勢いて助かったかも。
「それじゃ、S字で踏切の練習ね」
指示されて、今度はS字行って、踏切。これも1コースも2コースもS字のあとは踏切なので忘れないようにしないと。
人よりも長い時間乗っているので、なんだか慣れてきたし、コースも覚えられてる。やっぱり補修があって良かったな、と思えた。しかも無料。
今日はこの時間でなんと見極め良好。次は晴れて卒業検定を受けられることに。
しかし、その卒業検定の予約がいっぱい。
次々回の予約が取れたので、良かった。
ちなみに、次の時間の予約は教官が取消して下さるそう。もし乗るのなら、自由教習になるのでお金がかかる、とのこと。二千百六十円だったかな?忘れちゃったけど、それくらい。つまり、見極めに受かったので、もう教習は終了ってこと。
2コースを走っていないので、できれば乗りたいと思ったけど、お金持ってきてないし(財布持たない主義)、今日は止めておく。
今日も見極め対象の人多かったし、卒業検定も受ける人いっぱいいるのか、と思うとなんだか先が思いやられる。だって、落ちるの前提だから。
ここまで補修受けてきているので、卒業検定も補修組だろうから、まあ、それはいいんだけども、補修の予約取りづらいのは時間がかかるので困るな、と。
先の心配は今はしないぞ、と思い直す。
これで教習終了ってことは「最短二日で取れるAT限定小型自動二輪免許」の最終段階に来ているということです。最短じゃないけど、いいのです。私はなんでもゆっくりじっくり派。
どんくさい私の言えることは、慣れればなんとかなる、です。
ここまできたからには、何回か落ちても卒業検定に受かって免許を取るぞ!
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