第23話 教習所に行こう8(小型二輪AT限定免許取得日記)

 第二段階、5回目。実車で見極め。

 ゼッケンは青。とうとうここまで来たよ。


 今回も二輪の教習生はいっぱい。

 見極め対象者も多い。黄色い腕章の人、余裕そうな人が多いなあ、と自分は不安になる。


 コースを回って、拠点拠点で教官が立っていて、注意事項など説明されながら進む。この時点ではコースの行き先も教えてくれる。


 久しぶりに乗ったせいか、アクセルがめっちゃ回る。もう前回の旦那様の「深く握らない」っていうアドバイスも頭からすっぽ抜け。

 教官からアクセル回し過ぎ、とやっぱり注意が入る。

 そうですね、と反省しつつ、直らない。

 アクセル、がんがんいっちゃうよ。こわっ。


 一歩橋は行けた。

 進路変更で注意を受ける。

 指示器が早かったり、遅かったり、ひょえー、と焦りながら無我夢中。ここでハタと我に返る。

 急がなくてもゆっくり行けばいいんじゃん。

 そこからは、まあ、できたと思うんだけども。

 もう少し左に寄ってね、と何度か言われる。怖いから端に寄れないんだよう、と思いながら、回りを見ると、みんなめっちゃ左に寄ってる。


 すごいなあ。

 感心している場合じゃなかった。左ね、と思いながら乗るも、なんか真ん中にいる私。左に寄ってね、とまた拠点にいる教官にご指導を受ける。

 ここまで来ると、もう笑っちゃうくらい出来てないのね、と実感。

 

 案の定、見極めに落ちる。

「もう少し練習しましょうね」

 はい、もちろんです。

 このまま公道に出て行ったら、死にそうな予感がします。はい。

 軽くまた落ち込みながら、教習所を後にする。


 すぐにスマホで次の予約を取ろうと思うと、やっぱりいっぱいで予約が取りずらい。とりあえず、空いているとこに何時間か予約を入れておく。

 見極めっていっても、あと何回乗れば受かるのやら。

 もう受かる気しないもんね。

 予約時間目一杯使わせてもらいますよ。

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