応援コメント

第513話 心機一転」への応援コメント

  • 街道が整備されてるし援軍は食料を背負っていけばいいのでは?種族的に腰がやられるから無理とかが理由なのかな

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

    >街道が整備されてるし援軍は食料を背負っていけばいいのでは?

     短期間だけであればそれでもいいのでしょうが、援軍は『勇者団』(と盗賊団)の撃滅を目的としたものとなります。住民の安全が既に脅かされているのに、貴族の身だけを守ってすぐに撤退したなどということになれば地元軍団の沽券にかかわるからです。出撃のきっかけ自体はルクレティアの護衛であっても、来た以上は領民たちが納得する成果を挙げねばなりません。
     そして『勇者団』や盗賊団の実態が不明で確実に〇日で撃破できるという確証がない以上、事態の長期化もある程度視野に入れる必要があり、そのためには継続的な補給体制を整える必要があります。

     アロイス・キュッテル率いる大隊が補給基地としているシュバルツゼーブルグからアルビオンニウムまでは軍団兵の脚力で二日、一般人の脚なら徒歩で3~4日かかる距離で、街道は整備されているとはいえ街道の治安・安全を確保する中継基地の戦力は既に壊滅しています。
     補給用の荷馬車を融通できないから歩兵が食料を担いでとなると、人一人が運べる食料等はだいたい七日分くらい・・・1往復4日かけて現地に3日分の食料を届けることになりますから、全兵力のうち半数以上を補給任務に回せねばならず、現地で作戦行動をとれる兵力は全体の1/3程度になってしまうでしょう。
     そうすると正面戦力は『勇者団』&盗賊団の実数を下回る(アロイスたちはまだ盗賊団が壊滅したことを知らない)ことになってしまいます。アロイスの兵は正規兵とはいえ新兵が大半を占めているので、実際の戦力としては期待できません。盗賊団より装備分だけややマシといった程度で、下手に奇襲攻撃を受けることにでもなれば確実に負けてしまします。

     以上の背景からアロイスはアルビオンニウムまでは行けない。ブルグトアドルフまでは自力で戻ってきてもらうほかないと判断したのです。


     これからもどうぞよろしくお願いします。