応援コメント

8-7 あなたのせいで我が侭になったから」への応援コメント

  • 最終話もほんとうにすてきなお話でした。


    最終話の全てが印象に残る場面で、何度も何度も読み返しました。


    我侭になったと言う慕さん。はっきりと言い切る姿がとてもすてきでした。

    1話の段階では、自分の中にあるのが恋心なのか依存心なのかわからないと迷っていました。
    自分の心が恋心ではないかもしれないのに相手の思いに応えるのは失礼なのではないかと、悩んでいました。
    気づいた頃には手遅れになっている恋を繰り返していました。

    そんな、自分の気持ちが迷子だった慕さんが、最終話では、『私の幸せは私が決める』と、
    『フィデリオさんと一緒にいれたらそれで幸せです。幸せになれないのだとしても、それでも結構』と言い切ってくれました。

    慕さんの放つ、一言一言が瑞々しく、溌剌とした意志に満ちていて、読むたびに確かな喜びが感じられました。
    フィデリオさんの放つ一言一言に隠しきれない愛情が溢れていて、読むたびに心が暖かくなりました。

    全ての言葉がこんなにも大切に感じられるのは、慕さんとフィデリオさんが過ごしてきたかけがえのない時間が感じられるからだと思います。
    ほんとうに、ほんとうにすてきなカップルです。


    フィデリオさんが慕さんの恋心を『砂の味』『ひどい味』と表現したところも大好きです。

    これまで心喰族にとっては相手の心を喰らうのが当たり前だったのかもしれません。

    けれど、フィデリオさんは、心喰族でありながら、『喰らう』以外の……『喰らう』以上の価値を、相手の心に見出したのだのかもしれないと思ったのです。
    (それがフィデリオさんにとって食べたくない味……『砂の味』に感じられたのかな、なんて……)

    慕さんと出会ったことで、種族の本能を超える愛情を、慕さんに抱いたのだと……そう思えて、本当に大好きな場面です。


    フィデリオさんと寄り添う慕さんの姿の場面、心のなかにありありと思い浮かべることができます。



    ほんとうにすてきなお話を読ませていただいて、ありがとうございます。
    もなか様の描いたこの物語と出会えたことに、心から感謝しております。




    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。
    そして、読了本当にありがとうございます。

    おっしゃるとおり、1話の時点の慕は自分の恋心が恋か依存かわからず、戸惑う女の子でした。
    その影響もあって全体的に自信がなく、どこかおどおどとした印象のある子でした。
    ですが、フィアーワンダーランドの生活とフィデリオへの恋心が彼女に力を与えて、最終話では自分の幸せを掴める女の子になりました。
    湖心慕という女の子がフィデリオという人外の青年に恋をするうちに、少しずつ成長していっていたのを感じていただけたのであれば、私もとても嬉しいです。

    こちらこそ、たくさんの感想コメント、そして最後まで楽しんでくれて本当にありがとうございました。
    この物語を書いてよかったなぁと思えましたし、自信に繋がりました。
    とても感謝しています。繰り返しになってしまいますが、ありがとうございました。