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2021年11月22日 11:16
今回もとても楽しく読ませていただきました。特に印象に残ったのは、一番最後の部分。『軽く身だしなみを整えて』というところに、慕さんのフィデリオさんへの恋心が現れていてとても好きです。フィアーワンダーランドに戻ってはきたものの、いま自分が森の中のどこにいるかもわからない状態で、不安な気持ち、怖い気持ちがあっても、それを抑え込んで行動に移せる『強さ』が今の慕さんにはあって……その強さの源になっているのは、フィデリオさんの恋心なのだということがはっきりと感じられるすてきなシーンでした。自分を客観的に見ることのできる余裕が心にないと、身だしなみを整えることってできないと思いますが、その余裕を生み出しているのも、やっぱりフィデリオさんへの想いなのだろうな……と感じられて。その直前の「全ては今の状況をなんとか切り抜けて、あの人と再会するために」という心の中の一言にも、慕さんの強く、そして前向きな決意が溢れていて、読んでいて胸が熱くなりました。また、「こういうとき、いつもフィデリオさんが助けに来てくれたからなぁ……」と慕さんがつぶやいたところもとても好きです。慕さんが思い返していたとおり、これまではフィデリオさんが助けに来てくれていたであろう場面で、今回は慕さん一人でなんとかしなければならない。マルティエさんに襲われたときにも、フィデリオさんの魔力を使ってなんとかすることができましたが、今回はそれもない。(この、段階的にフィデリオさんの庇護から離れていく様子が描かれているのが、とても巧みに描かれてらっしゃるなあ……と読み返しながら感動しておりました)でも、慕さんには草葉の柔らかさを楽しむ余裕さえあって……なんて頼もしいんだろう、(人を想う気持ちは)なんてひとを強くするのだろうと思えて、大好きな場面です。次回もとても楽しみです。ほんとうにありがとうございました。
作者からの返信
今回も嬉しいコメントをありがとうございます。この時点で、慕が強くあれるのはフィデリオに会いたいという想いです。なので、はじめてフィアーワンダーランドに来た頃よりも強く、自分の両足でしっかりと立っているように見えたらいいな……と思いながら執筆しておりました。けれど、今までずっとフィデリオに助けられていたという面もあるので、彼の庇護下から離れつつもちょっと頼りにしたくなってしまう心理も表現したくてあの台詞を入れたというのもあったりします。今回も励みになるコメントを本当にありがとうございました。とても楽しみながら読んでいただけているのだとわかり、大変力になっております。また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
今回もとても楽しく読ませていただきました。
特に印象に残ったのは、一番最後の部分。
『軽く身だしなみを整えて』というところに、慕さんのフィデリオさんへの恋心が現れていてとても好きです。
フィアーワンダーランドに戻ってはきたものの、いま自分が森の中のどこにいるかもわからない状態で、不安な気持ち、怖い気持ちがあっても、それを抑え込んで行動に移せる『強さ』が今の慕さんにはあって……
その強さの源になっているのは、フィデリオさんの恋心なのだということが
はっきりと感じられるすてきなシーンでした。
自分を客観的に見ることのできる余裕が心にないと、身だしなみを整えることってできないと思いますが、その余裕を生み出しているのも、やっぱりフィデリオさんへの想いなのだろうな……と感じられて。
その直前の「全ては今の状況をなんとか切り抜けて、あの人と再会するために」という心の中の一言にも、慕さんの強く、そして前向きな決意が溢れていて、読んでいて胸が熱くなりました。
また、
「こういうとき、いつもフィデリオさんが助けに来てくれたからなぁ……」
と慕さんがつぶやいたところもとても好きです。
慕さんが思い返していたとおり、これまではフィデリオさんが助けに来てくれていたであろう場面で、今回は慕さん一人でなんとかしなければならない。
マルティエさんに襲われたときにも、フィデリオさんの魔力を使ってなんとかすることができましたが、今回はそれもない。
(この、段階的にフィデリオさんの庇護から離れていく様子が描かれているのが、とても巧みに描かれてらっしゃるなあ……と読み返しながら感動しておりました)
でも、慕さんには草葉の柔らかさを楽しむ余裕さえあって……なんて頼もしいんだろう、(人を想う気持ちは)なんてひとを強くするのだろうと思えて、大好きな場面です。
次回もとても楽しみです。
ほんとうにありがとうございました。
作者からの返信
今回も嬉しいコメントをありがとうございます。
この時点で、慕が強くあれるのはフィデリオに会いたいという想いです。
なので、はじめてフィアーワンダーランドに来た頃よりも強く、自分の両足でしっかりと立っているように見えたらいいな……と思いながら執筆しておりました。
けれど、今までずっとフィデリオに助けられていたという面もあるので、彼の庇護下から離れつつもちょっと頼りにしたくなってしまう心理も表現したくてあの台詞を入れたというのもあったりします。
今回も励みになるコメントを本当にありがとうございました。
とても楽しみながら読んでいただけているのだとわかり、大変力になっております。
また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。