応援コメント

7-5 淡く育った想いを差し出して」への応援コメント

  • 今回のお話も、手に汗握りつつ読ませていただきました。

    特に印象に残ったのは……やはり慕さんが元の世界に送り返されるところです。

    元の世界への扉となる光が出てきたことで、慕さんがこのタイミングで帰ることになるのか、それともここでは帰らないのかが気になっていました。

    そして、最後まで読み進めて……良い意味の衝撃で震えました。
    想像していなかった衝撃的な展開で……

    慕さんの気持ちを聞いたフィデリオさんがどうするのかということも、とても気になることのひとつだったのですが、
    フィデリオさんからの慕さんへの告白の言葉、文字にすれば短いですが、そこに込められている重さや、切実さが、読んでいて痛いほどに伝わってきました。

    その一言の告白の前に語られた、フィデリオさんに恋心を食べられてしまった女性の話が、とても詳細で……写真や、店主さんの話や……全てがつながる感覚があり、目に浮かぶようでした。
    そして、その詳細な語り口が、フィデリオさんが、慕さんに告白し、元の世界に送り返すまでの覚悟を決めるまでの時間であるかのようにも思えて、フィデリオさんの告白が、なおさら重く、大切なものに感じられた気がしました。


    最後の慕さんの叫びと、フィデリオさんの静かなつぶやきの対比が、とても切なくて、美しくて……ほんとうにきれいで、感動です。


    次回もとても楽しみです、ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    慕がここで元の世界に帰るというのは、最初に予定していました。
    ですが、ここで本当に帰していいのだろうか、面白くなるだろうか……とかなりギリギリまで悩んでいました。
    切ない描写はあまり経験がなく、ずっと自信がないシーンでもありましたが、この展開にしてよかったなと今ではそう思っています。
    本当に、いつも励みと自信になる感想、心から感謝いたします。

    慕がどうするのか、フィデリオとはどうなるのか、最後までお楽しみいただけたら幸いです。
    今回も本当にありがとうございました。