応援コメント

7-3 淡く育った想いを差し出して」への応援コメント


  • 今回のお話も、とても楽しく読ませていただきました。

    読んでいてとても印象的だったのは、やはりフィデリオさんの登場シーンです。
    前回のお話の最後で、フィデリオさんが来てくださったのだとは思っていましたが、まさか姿を変えて現れるとは思いませんでした。


    普段の飄々としてどこか余裕があり、美しいフィデリオさんとは違う、獣のような唸り声をあげる、本人いわく「醜い姿」。

    その姿が、慕さんにだけでなく、読み手にも明かされないことで、慕さんの感じていた気持ちが読み手にも伝わってきました。
    慕さんの気持ちにもなれますし、慕さんの見ている視界も共有できるというか……目の前に青い炎が広がって、背後からはフィデリオさんの声がして、という……
    この、もどかしさとそれ以上のワクワクが感じられる演出がほんとうに好きです。


    また、以前も感じたのですが、慕さんの恋心を喰らおうとしたひとであるのに、マルティエさんの立ち去り方が爽やかで、魅力的です。
    目的を達成できる可能性があるまでは全力で行動するけれど、それが無理だとわかったら、素直に負けを認めてその場を退く、というか……

    フィデリオさんも、同族というだけでなく、マルティエさんのそのカラッとしたところを嫌いではないのだろうな、なんて思ったりして。

    慕さんという存在によって、二人の心喰族の関係がよりはっきりわかる……そう感じられる



    次回もほんとうに楽しみです。ありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も大変嬉しいコメントをありがとうございます。

    フィデリオが人の姿ではなく、もう一つの姿で現れたのは、それだけ彼の中で余裕がなかったということでもあります。
    マルティエもフィデリオと付き合いが長いからこそ、引き際を見誤らない……という経験があったりします。

    演出もどうするか考えて悩んだ末のものなので、ワクワクが感じられるというお言葉、本当にありがとうございます。
    物語が全体的に慕の視点で進んでいるので、ならここは慕の目線にしてみようと思い……このような形になりました。
    わかりにくいかなという不安もありましたが、この演出方法にしてよかったかもなと感じています。

    今回も本当に励みになる、嬉しいお言葉をありがとうございました。
    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。