応援コメント

7-2 淡く育った想いを差し出して」への応援コメント

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    特に印象的だったのは、マルティエさんの、フィデリオさんに対する心情です。

    マルティエさんがフィデリオさんに勝ちたいというのは、以前にもマルティエさんから話されていましたが、
    「俺は前の、俺たちらしいフィデリオのほうが気に入っていた。あいつをそこまで変えたのがお前なのかと思うと、少し腹立たしい」
    という言葉に、ただフィデリオさんに勝ちたいというわけではない、もっと複雑な感情が読み取れるような気がして、慕さんを追い詰めている存在ではあるのですが、マルティエさんのことがもっと好きになりました。

    マルティエさんの言う「俺たちらしい」というのは、心喰族らしいということであり、昔のフィデリオさんはマルティエさんに似た荒々しいところがあったのかな……などと考えたりもできたりもして、一言でキャラクターと物語によりいっそうの深みを与えることのできるもなか様のキャラクター造形にとても感動しました。


    また、枝を構えてマルティエさんに向かい合う慕さんも好きです。
    木の枝を構えたのは、木の枝で打ち合おうというわけではなく、諦めていないという意志の現れなのかなと思いました。
    そんな慕さんを頼もしく思いつつ、最後に現れた人影……とても気になるところで終わっていて、次回がほんとうに楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    マルティエがフィデリオに向ける思いは、見方によっては身勝手なものというのがずっとありました。
    なので、マルティエは乱暴で身勝手な印象が強くなるかなと書いているときは思っていました。
    あんまり好かれないキャラクターになるだろうなーと思っていたので、彼が己の身勝手さを出したシーンでマルティエをもっと好きになったと言っていただけて本当に嬉しいです。
    また、同時に慕の成長も描きたいと思っていたため、そこにも注目してくれて感謝の気持ちでいっぱいです。

    今回も励みになるお言葉をありがとうございました。
    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。