応援コメント

6-1 抱えた想いを手放さない」への応援コメント

  • 第6話、最初の章もとても楽しかったです。


    特に印象的だったのは、慕さんの心境の変化です。
    『迷夢蝶に出会えないまま、時間ばかりが過ぎていったら――そんな生き方を選んでみてもいいかもしれない』というセリフから、
    元の世界に帰りたくないわけじゃないけれど、その一方でフィアーワンダーランドに対する愛着も強いのだなあ……と感じられました。

    慕さんが愛着を感じている『この世界』で一番大きいのはもちろんフィデリオさんなのでしょうけれど、
    チェシーレさんやエリュティアさん、マルティエさん……フィアーワンダーランドで出会って関わってきたひとも含まれているのだろうなと思うと、慕さんが過ごしてきた日々の暖かさが感じられるようで大好きです。


    また、『もし、帰る目処が立たなかったら、帽子の作り方を教えてくれますか?』と言われたときのフィデリオさんの表情も好きです。

    単に『帰る目処が立たなかったらここにいてもいいですか?』と言うよりも具体的で……フィデリオさんと同じ職業である帽子作りを教えてほしいというところに、間接的ではありますが、『フィアーワンダーランドの中でも、特に、フィデリオさんの近くにずっといたい』……という、慕さんの健気で懸命な思いが溢れているようで……

    慕さんの思いが……そして高鳴る鼓動が、このやりとりでフィデリオさんにどのように伝わっているかが、読者にははっきりとはわからないところが、すこしもどかしくて、でも想像の余地が膨らんでとても楽しいです。
    (今回ももなか様の繊細な文章表現に、良い意味で唸らせていただいております)



    次回もとても楽しみです。ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    6章は終わりに向けて動き出す章というのもありますが、時間軸的には慕がフィアーワンダーランドに来てから結構な時間が経っている章でもあります。
    なので、慕もこの世界に愛着がわいており、故郷に帰りたいという思いだけではなくなっています。
    帰る目処がたたなかったら~というのも、時間が流れる中で慕の心境に大きな変化があったのを示したかったポイントなので注目していただけて嬉しいです。

    いつも本当に励みと自信になる感想、ありがとうございます。
    また次回もお時間のあるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。