応援コメント

4-5 叶うならあなたを知りたいと」への応援コメント

  • 今回もとても楽しく、どきどきしながら読ませていただきました。


    一番好きな場面は、最後ののシーンです。

    フィデリオさんが現れたとは書かれていませんが、直前のエリュティアさんの呼びかけ、そして『ずっと聞きたいと思っていた声』という文章から、きっとフィデリオさんが来てくれたのだとわかります。

    そのときの慕さんの表情を想像するだけで、思わず読んでいるこちらまで涙ぐんでしまいそうになります。

    室内でいくつもの光が弾けるという描写も、フィデリオさんが魔術で駆けつけてくれたんだということが感じられて大好きな場面です。


    また、慕さんが、フィデリオさんともう少し一緒にいたい、フィデリオさんのことを忘れたくない、少しでも多くあのひとのことを知りたい……と語る場面もとてもすきです。

    慕さんのフィデリオさんに対する強い思いが言葉になっているのだなと感じられて、慕さんがとても凛々しく見えました。

    けれど、その一方で、フィデリオさんへの思いを『依存』だと言っているところがもどかしくて、
    でも、それだけ慕さんの、他者に向ける好意が恋心か依存心なのか見分けがつけられないという問題は根深いものなんだなと感じられて、(心苦しくはあるのですが)とても印象的な場面です。


    次回も楽しみにさせていただきますね。
    ありがとうございました。


    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    本作品は物語の基本的な視点を慕寄りにしています。
    なので、慕から見てまだフィデリオの姿は見えていないからこその表現にしてみました。
    傍から見ると慕は確かにフィデリオへ想いを寄せているけれど、本人はこれを依存だと思っているもどかしさも感じていただけたようで、本当に嬉しいです。
    慕が今抱えている想いに対する考え方もちょっとずつ変化していくので、この先、そこもお楽しみいただけたら幸いです。

    いつも励みになる感想を本当にありがとうございます。
    また次回も、お時間のあるときにでもお楽しみください。