なるほど……確かにいきなり現れた慕に対して、フィデリオはあまりにも親身になって助けてくれていますね……
チェシーレの最後のつぶやきは、フィデリオの親切には裏がありそうな感じがして、続きが気になる終わり方でした。
それにしても、このフィアーワンダーランドという世界(国?)……一概に異世界といっても、世界観が独特で面白いですね。
まるで童話の世界のようで惹きつけられます。
作者からの返信
再びのコメント、ありがとうございます。大変励みになっております。
フィデリオが慕に対して親切すぎるほどに親切なのも、理由が隠されていたりします。
世界観も、不思議の国のアリスをベースに不可思議な感じの世界にできたら……とあれこれ考えて組み立てたので、そういっていただけるととても嬉しいです。
今回も楽しくて一気に読んでしまいました。
特に好きな場面は、フィデリオさんが心喰族だと判明したところです。
1-4で、フィデリオさんは慕さんの恋心を『砂の味』だと表現しました。
その後、2-5でチェシーレさんが心喰族の説明をしてくれたとき、もしかしてフィデリオさんも……と思っていたのですが、その想像に対して答を出してもらえた気がして、すっきりした気持ちになりつつ、その後のチェシーレさんの言葉で、新たに気になる部分が。
フィデリオさんが自分のことをあまり語ろうとしないので、チェシーレさんの言葉という、間接的な情報として知らされるところが、もどかしい思いもあるのですが……フィデリオさん本人が語らないことで、本当に重要なところは、まだ明かされていないのだろうなという気がして、とても好きです。
そしてその、本当に重要なところの中に、フィデリオさんのことを『フィディ』と呼ぶ人間のことも含まれているのかなと感じました。
愛称で呼んでいることや、ずっと昔のことなのに今も蘇ってくる大事な記憶であること……フィデリオさんにとっても大切なひとであったことは間違いなさそうですが、そのひととの記憶が、慕さんと暮らす中でどういった影響を及ぼしてくるのか……今から気になってしかたありません。
次回もほんとうに楽しみです。
ありがとうございました。
作者からの返信
今回もコメントありがとうございます。
フィデリオが人ではないというピースは少しだけ散りばめていたので、心喰族の話が出てきたときにもしかして……?と予想していただけたようで、にっこりしました。
彼のことが現状、間接的な状態でしか描写されていないのは、基本的な視点を慕寄りにしたいという思いもあります。
慕が彼の傍で過ごすうちに少しずつフィデリオ・フォリルシャーポが何者なのかも見えてくるので、そこもお楽しみいただけたら幸いです。
こちらこそ、いつも励みになるコメントを本当にありがとうございます。
また次も楽しんでいただけたら嬉しいです。