外伝?女子高生だからって何でもありかよ
結局いつものあれ
最終回
「あ、お菓子だー、おいしそー、ねえ蓮人君?」
「・・・」
その手には乗らないぞ・・絶対にな。決意してる。
「あのケーキも美味しそー」
無駄だ。
ここで反応すると、
「えー買ってくれるんだ、ありがとう」
となる。
「・・・」
諦めたらしいな。ふふ、もう効かないぜ。
「じゃあ、これ2つくださーい」
え?
「はい、あげるー」
クレープが手に渡される。
なに?
「お茶もどうぞー」
「え・・ああ」
なんだ?何が起こってる?
――――
向かい合って座る俺とももる。
「おいしー、ねえ蓮人くん?」
「うん・・そうだな」
「なに、どしたの?」
「いや、何でもない」
まさか、改心した・・?
いや、騙されるな!なにか企んでるはずだ。
「そだースマホゲームにログインしてー?」
やっぱりな、そして、
(ってことで、課金宝石もらうねー)
って来るんだ。
「今は食べることに集中したいんだよ俺は」
「そっかー」
ふふ、俺の切り抜け方もうまくなっただろ?
「それじゃ、送っとくねー」
(ピロピロ!)
え?この音は。
課金宝石+1000になってる!ももるがくれたのか?
「な・・なんで?」
「日頃のお礼だよ、お世話になってるから」
耳がおかしくなったか?ももるの口から出るはずがない言葉。
「な・な・なんのつもりだ、ももる?」
「蓮人くん?」
「?」
「いつもありがとう」
な・なんだ?世界が終わったのか?
「ま・・待ってくれ、なんなんだよこれ?」
俺は距離を取る。一旦様子見だ。
「どういう理由だよ?なんでそんなこと言うんだ?」
誰なんだお前!実はニセモノだな!?
「最後くらい、お礼しよと思って」
「へーなるほどー は!?」
「今日までありがとねーさよならー」
???
「な!ち・・ちょっと待て!ももる!」
「なあにいー?」
「そんなのんびり話すことじゃないだろ!?最後ってなんだよ?」
「最終回って事だよー」
「は!?なにそのあっさり感!?」
「そうかなー?」
「ありえない!これで終わり?なにこの突然な感じは!?ないだろ!」
「お別れは急にって・・事なんだよ。しんみり」
しんみり ・・って口に出すな!
手を振って去っていく、ももる。
「さよなら」
・・やだ!
「待ってくれ!ももる!」
こんな中途半端な・・このまま終わらせるかよ!
「そう言われても・・」
「ど・・どうすれば待ってくれるんだよ?」
「うーん」
「頼む!なんとか!」
終われない!こんなんじゃ!
「でも、よほどのことがないとー止まらないよー」
「な・・なんでも言ってくれ!ももる!」
「でもーさっきの課金コイン返してとか言いづらいし」
「はいこれ!」
ポチ。俺は即返した。
「早いね」
「後は!?」
「いちごパフェ」
「はい!3つ!」
「おおーすごい」
「止めないでくれるよな!?」
「それと、これとはー・・」
結局、終わるのかよ!
いつのまにやらパフェ 沢山そらい @reserve_walk
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